衆議院選挙で二重投票した疑い、男を逮捕…SNSでも「何回も投票に行こう」などと発信か

2月8日投開票の衆院選で二重投票したとして、警視庁は9日、東京都千代田区の会社員の男(47)を公職選挙法違反(詐偽投票)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。男は自身のSNSで、閲覧者に二重投票を呼びかけていたといい、同庁は悪質性が高いと判断し、逮捕に踏み切った。
捜査関係者によると、男は2月7日午前、自宅近くの同区内の期日前投票所で投票を行ったにもかかわらず、その約30分後、同区役所内に設置された別の期日前投票所を訪れ、投票に必要な宣誓書に氏名や住所、生年月日などを記入して二重投票した疑い。
これまでの任意の調べに、「区役所で投票したことは覚えているが、その前は覚えていない」と容疑を否認していたという。
男は区役所内の投票所を訪れた際、係員から「既に投票している」と指摘されたが、直後に区選挙管理委員会事務局を訪れ、「まだ投票していない」と主張していたという。区選管は開票日に有効か無効かを判断する「仮投票」の措置を取り、男に投票用紙を交付した。
区選管が同法違反の疑いがあるとして、同庁に相談し、事件が発覚した。男は選挙期間中、SNSで「何回も投票に行こう」「なりすましは簡単」などと発信していたといい、同庁は意図的に二重投票を行ったとみて調べている。
二重投票を試みたり、他人になりすましたりする「詐偽投票」は後を絶たない。警察庁によると、昨年7月20日投開票の参院選を巡り、全国の警察が同8月19日までに摘発した54事件62人のうち、容疑別では詐偽投票が24人と最多で、前回選より17人増加した。