NHKは12日、複数年にわたって受信料を滞納している福岡県と北海道のホテル運営会社に対し、支払いを求める民事訴訟を、同日付で福岡地裁と札幌地裁にそれぞれ起こしたと発表した。滞納事業所への民事訴訟は約7年ぶり。
同局によると、福岡県のホテルは6年5カ月にわたって客室のテレビなど地上契約147件分の約1370万円を滞納。北海道のホテルは8年8カ月にわたって同様に66件分の約850万円を滞納した。
同日の記者会見で担当者は「支払い要請や受信料制度の説明を繰り返したが、理解してもらえず、やむを得ず提訴した。民事手続きは最後の方法」と説明した。受信契約を結びながら1年以上未払いの事業者は、2024年度末で約2万件で、19年度末からの5年で倍増したという。近年の未収件数の増加などを受け、NHKは昨年10月に「受信料特別対策センター」を設置して督促を強化していた。【井上知大】