高齢者宅に偽の逮捕状を郵送し、現金をだまし取ろうとする新たな詐欺の手口が今月に入って岐阜県内で数件確認され、県警組織犯罪対策課が注意を呼びかけている。現状では現金をだまし取られた被害はないというが、担当者は「警察が捜査の過程で被疑者宅に逮捕状を郵送することはない」と話す。
岐阜市内の80歳代男性が岐阜北署に通報し、9日に認知した。同課によると、6日、男性宅の固定電話に東京都の警察官をかたって「違法薬物犯罪への関与がある」などと電話があり、身の潔白を証明するため、現金を口座から出金するように言われたという。その後、男性宅にレターパックで「逮捕状」と書かれた用紙が送られてきた。
県内では11日までに、同署で2人、郡上、下呂、加茂署で各1人の同様の相談があり、いずれも電話が入ったのは80~90歳代だった。同様の手口は、全国でも認知されているという。
ニセ警察官詐欺では、LINEに誘導して逮捕状をビデオ通話や画像で表示する手口があるが、今回の5人はLINEを使用していないために郵送した可能性もあるという。
同課は「このような書類が届いた場合は詐欺なので110番か最寄りの警察署に通報をしてほしい」としている。