国民民主党の玉木雄一郎代表は10日の記者会見で、埼玉県議補欠選挙を巡り、県連が候補者の公認を取り消し、除籍処分とした対応を謝罪した。
玉木代表は、「投票してくれた方や有権者に迷惑をかけた。心よりおわびしたい」と陳謝し、「候補者から重要な情報の申告がなかった。信義則に反するので一連の処分にした」と説明。その一方で、「政治の世界で、再チャレンジの機会を与えるのかについてもバランスの取れた議論が必要だ」と提案した。
初当選したのは、無所属の西澤理氏。西澤氏は過去に罰金刑を受けていたことを党に申告していなかった。結果的に初当選したが9日、西澤氏は自身のX(旧Twitter)で「このまま議員として活動することは適切でない。貴重な票を無駄にしてしまい申し訳ない」と表明し、県の選挙管理委員会に辞職の意向を伝えた。西澤氏の詳細な除籍理由については、個人のプライバシーに関わる問題として明らかにされていない。
玉木代表は、「公認を受けるにあたり、重要な情報について申告・開示していなかった信義則に反するということで一連の処分をした。ご本人も、国民民主党ということで票を入れてくれた方もいるということで、当選後にすみやかに議員辞職する」と説明し、判断に至った経緯については、「難しい問題」に留めた。
また、「刑法上、特に罰金などは5年たてば刑が消滅し、民間企業なら賞罰の所には罰は書かなくていいという運用に基本的にはなっているが、政治家という公職につくにあたり、民間と同じように書かなくていいのか。これについては信義則に反するということで、公認取り消しと除籍という処分とした」と明かした。
同党では候補の公認決定後、問題が生じたケースが過去にも発生。昨年6月に、参院選比例代表に擁立を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認内定取り消しでわびを入れている。
今回のケースについては、「調べれば分かった可能性もあったのではないか」と記者から指摘を受けたが、これに玉木代表は「調べても分かりませんでした」と述べ、「(ネットで)検索もしたが、なかなか引っかからなかった。どのようにそれをチェックするかも含め、よく検討したい」と応じた。
また、「正直、100%防ぎきることは難しいが、公党の公認候補として擁立する以上、品質保証的な面もある。どのように担保していくのか、より精度を高める努力はしていきたい」との意向を示した。
前出、「政治の世界で、どういう再チャレンジの機会を与えるか」と投げかけた玉木代表だが、自身も不倫騒動で一度は一線から退いた身。罰金刑を「難しい問題」と表現しているが、不倫こそこのご時世は「厳しい問題」である。