「あんな船に乗せたくなかった…」 辺野古沖転覆で同志社国際高が説明会 保護者ら憤り

沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し2人が死亡した事故で、平和学習のために乗船していた2年生の女子生徒(17)が死亡した同志社国際高(京都府京田辺市)の関連施設で24日、2年生の保護者を対象にした説明会が開かれた。出席した保護者らからは「あんな船に乗せたくなかった」「引率になっていない」など学校側の対応に対する憤りの声が上がった。
学校側によると、同校関連施設で午後6時半に始まった保護者説明会には約150人が参加。想定の2時間を大きく上回る午後10時15分頃に終了した。質問のために挙手する保護者が続出したという。
説明会終了後、報道陣の取材に応じた父親は「先生が船に同乗しなかったことに対する質問はものすごくあった。学校側からは申し訳ないという説明があり、全く引率になってないじゃないかという声が出た」と憤りを見せた。
別の生徒の母親は「どのような船に乗るのか、生徒も保護者もみんな知らなかった。観光船だと思ったから軽装だった。誰もあのような船に子供たちを乗せたくないし、子供たちもあんな船に乗りたくなかったと思います」と述べた。
事故を巡っては、2隻を運航する「ヘリ基地反対協議会」の安全管理体制のあり方に加え、学校側の責任も焦点となっている。転覆した2隻は普段、米軍普天間飛行場の辺野古移設工事に反対する抗議船として運航されていたが、学校側はそうした情報を保護者に伝えていなかった。また学校側は、2隻が海上運送法に基づく事業登録をしていなかったことを把握しておらず、出航の判断を船長に一任。引率の教員2人はいずれも乗船していなかった。
学校側は25日にも全学年の保護者を対象に説明会を開催する。再発防止に向け、月内をめどに第三者委員会を設置する方針を示している。
事故は16日午前10時10分ごろ発生。2隻には生徒18人と乗組員3人が分乗していた。女子生徒と金井創(はじめ)船長(71)が死亡し、生徒12人と乗組員2人の計14人が負傷した。