神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社社務局能楽殿で2、3両日、300年の歴史がある神事芸能「大山火祭薪能(ひまつりたきぎのう)」が開催された。大山の自然を背景とした厳かな幽玄の世界に、1200人(主催者発表)の観光客が酔いしれた。
本薪能は2020年東京五輪・パラリンピック開催に向けての「日本博」関連事業に採択されている。今回は外国人観光客にも理解できるように、英語で解説するイヤホンガイドや、英文パンフレットなども用意され「インバウンド薪能」として開催した。会場にはツアー客も含め、外国人の姿が目立った。
両日ともに舞台に先立ち、地元大山小学校の児童による英語での薪能紹介や、子どもたちの「大山神楽舞」も披露され、会場からは温かい拍手が送られた。
ツアーで観覧した米フロリダ出身の女性は「薪能は幾度か見たことがあるが、今回が一番良かった」と興奮気味に話した。毎年訪れているという県内の夫婦は「天気にも恵まれ、素晴らしいひとときを堪能できた」と笑顔を見せた。