「ツキノワグマ出没注意報」、初の3月発表…岩手県「冬眠から目覚めるこの時期は警戒を」

岩手県は24日、クマ対策関係部局長会議を開催し、「ツキノワグマ出没注意報」を発表した。3月中に注意報を出すのは初めて。冬眠明けのクマの活動が今後活発化することが予想されるため、例年4月以降だった発表を前倒しした。
県庁で開かれた会議には、県幹部ら約25人が出席。県の施設周辺での刈り払いの実施や緊急銃猟にあたるハンターへの報酬の補助など、新年度のクマ対策の取り組みを共有した。
県は3月に狩猟免許を持つ5人を「ガバメントハンター」として採用。4月にはクマなどの野生動物を管理する専門職員1人を新たに採用する。効率的なクマの捕獲方法を調査したり、ガバメントハンターと連携して捕獲技術向上に向けた研修を行ったりする。
会議では、クマが目撃された位置を共有できるアプリ「Bears(ベアーズ)」の運用についても説明。県の公式LINEを通して、24日から目撃情報を登録・閲覧することができるようになった。
達増知事は「クマが冬眠から目覚めるこの時期は警戒が必要。今後も市町村や猟友会などと連携し、県民の安全安心の確保に取り組む」と話した。
県によると、今年度のクマの捕獲数は1184頭(1月末時点)に上り、出没件数とともに過去最多となった。冬に入り出没は大幅に減ったが、2月には花巻市、3月には宮古市でクマによる人身被害が発生している。