大阪・ミナミの道頓堀で100年にわたり、文化・芸能の発信拠点だった大阪松竹座(大阪市中央区)について、松竹が、形を変えて劇場の運営を継続することを決めた。松竹が近く発表する。関係者が明らかにした。今年5月の公演を最後に閉館する方針を発表していた。
関係者によると、文化芸能の発信拠点としての価値を踏まえて大阪府、大阪市と協議を重ね、存続する方針を決めたという。
大阪松竹座は1923年(大正12年)、松竹創業者の一人、白井松次郎の発案で建設され、ネオ・ルネサンス様式のアーチ形の外観は「道頓堀の凱旋(がいせん)門」と呼ばれた。松竹楽劇部(現・OSK日本歌劇団)のレビューなどの舞台実演と外国映画の上映を組み合わせた斬新な興行で話題を集めた。
現在の建物は鉄筋コンクリート地下2階、地上8階建て。地下には飲食店などが入り、劇場は1~5階部分で客席は1033席。歌舞伎、松竹新喜劇、現代劇、落語会など年間約20公演が開催されてきたが、松竹は昨年8月、設備の老朽化を理由に閉館を発表した。