東京・池袋のサンシャインシティ内にあるポケモンセンターの女性店員が殺害された事件で30日、警視庁は殺人容疑で広川大起容疑者の自宅を家宅捜索した。広川容疑者は被害者の元交際相手。過去にストーカー規制法違反の疑いで逮捕された際に、被害者の写真削除を拒んでいたという。
警視庁は神奈川県内にある容疑者宅の家宅捜索でパソコンなどを押収した。容疑者と被害者は交際関係にあったが別れることになり、容疑者がストーカーと化していた。被害者は昨年12月に付きまとわれていると警察に相談。容疑者はストーカー規制法違反の疑いで逮捕され、今年1月に同法に基づく禁止命令が出ていた。
しかし、今月26日に事件が発生。容疑者は犯行の約30分前にサンシャインシティにいたことが防犯カメラで判明し、約15分前には被害者が働くポケモンセンター周辺に来ていたという。そして、カウンターに入り事件を起こし、自らも死んだ。
殺害状況から被害者への強い執着が見て取れるが、同法違反容疑で逮捕された時もスマホの中にある被害者の写真の削除をかたくなに拒んだという。盗撮による画像なら検察官の判断で消去できる仕組みがあるが、今回のケースは当てはまらなかったようだ。
警察とはいえ、できることには限界がある。警察事情に詳しいジャーナリストは「過去のストーカー規制法事案でも、加害者の男性がスマホにある被害者女性の写真を削除することを拒否したケースがありました。警察としては要請するしかない。半日かけて要請したものの、すべては消してくれなかった。今回も警察は粘り強く削除を迫ったはずです」と指摘した。
今回の事件で警察はできることはしたとの評価もあるが、容疑者は写真削除どころかカウンセリングを拒否したというだけに、ストーカー規制法の見直しが必要かもしれない。