千葉県習志野市の認可保育園「若松すずみ保育園」で、保育士全体の6割にあたる18人が3月31日付で一斉に退職したことがわかった。保護者の間で「子どもを預け続けて大丈夫なのか」と動揺が広がり、市は「体制の不備が不適切保育につながる恐れがある」として、園の指導強化に乗り出す。
園が保護者向けに開いた説明会には、退職する保育士のうち13人が出席。人手不足などによる労働環境への不満を園長に訴えたが改善されなかった状況を説明し、「職員が足りない時間もあり、ごまかしながら回していた」「このままでは大きな事故が起こる」などと泣きながら話したという。
これまで苦情を訴えても動かなかった市への不満を口にする保育士もいた。市こども保育課の担当者は「対応が遅れて申し訳なかった。重大な事態ととらえており、新年度の園の保育体制に関しては、市がしっかり関与していく」と強調し、園への指導と監視の機会を増やすという。
園の田口泰大事務長は読売新聞の取材に「納得していない保護者の方が多いので、市と対応策を話し合い、もう一度説明会を開いて示したい」と語った。
園は新たに13人の保育士を雇用し、新年度を迎える。