横田めぐみさん母校、再会願うように桜咲く 早紀江さん「桜のように元気に帰ってきて」

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=の母校となる新潟市立寄居中で、今年も桜が咲き誇っている。49年前の4月、めぐみさんの父の滋さん=令和2年に87歳で死去=が同校の庭の桜を背景に撮っためぐみさんの写真は広く知られる。長い年月の間に樹勢が衰えた木もあるが、再会を願うように花を咲かせている。
めぐみさんは昭和52年4月、寄居中の入学式を風疹で欠席した。カメラが趣味の滋さんは同年4月10日、まな娘を同校に連れ出し、庭の桜の前で入学記念の写真を撮った。
当時咲き誇っていた桜の多くは、朽ちて伐採されたり、樹勢が衰えて花をあまり咲かせなくなったりした。めぐみさんの同級生は昨春、早期帰国を願って桜5本を同校の庭に植樹した。
同級生の池田正樹さん(61)は9日、めぐみさんの写真に写っていた桜を見上げながら、「(めぐみさんの母の)早紀江さんは2月で90歳になり、もう時間がない。帰国を果たしためぐみさんと早く抱き合ってほしい」と願った。
池田さんはその場で川崎市に住むめぐみさんの母、早紀江さん(90)に電話し、早期帰国を願って桜を見にきたことを告げた。早紀江さんは「めぐみちゃんが(咲き誇る)桜のように元気に帰ってきてほしいと願って祈っている」と述べる一方、「(49年目の春を迎え)日本という国への絶望感が漂っている。無事に解決してくれることだけを願っている」と複雑な胸中を明かした。