京都府南丹市の山林で市立園部小の安達結希(ゆき)君(11)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された父親の安達優季(ゆうき)容疑者(37)の車のドライブレコーダー映像が、一部欠落していることが、捜査関係者への取材でわかった。結希君が行方不明になる直前からの映像で、府警は、安達容疑者が録画の停止やデータの削除をした可能性があるとみている。
スマホでドラレコに関する検索
府警によると、結希君は3月23日朝まで生きていたことが確認されている。同日朝に登校せず、同小が午前11時50分頃に母親に連絡し、行方不明が発覚した。学校側への安達容疑者の説明では、同日午前8時頃、校舎から約200メートル手前で結希君が自身の車から降りた後、行方がわからなくなったとしていた。府警に対しても「学校には送り届けた」と供述している。
捜査関係者によると、府警は、安達容疑者の23日以降の車のドラレコ映像を解析。車外を映すタイプとみられ、朝に学校近くまで移動している映像は確認されたが、一部の映像がなかったという。車内の映像はなく、結希君は映っていなかったという。
安達容疑者がこの直前、スマートフォンでドラレコに関する検索をしていたことも新たに判明した。府警は、安達容疑者が23日の車での移動状況や映像を残さないように、ドラレコの録画を停止する方法やデータを削除する方法などを調べていたとみている。
結希君の死因は不詳で、3月下旬に死亡したと推定されている。捜査関係者によると、安達容疑者は逮捕前の任意聴取に殺害を認める供述をしている。遺体は4月13日に山林で発見されたが、その前に市内の別の数か所にも遺棄されていた疑いがある。
通学かばんや結希君のスニーカーに似た黒い靴は同市内の離れた場所の山中でバラバラに見つかっており、遺体の発見を遅らせる目的で、安達容疑者が広範囲に別々に捨てた可能性がある。
父の車か 搬出
府警は17日午前、安達容疑者の自宅付近で、安達容疑者のものとみられる黒い乗用車を積載車で運び出した。車について詳しく調べるとみられる。
府警は同日、報道陣の取材に応じ、15~16日に行った安達容疑者宅の捜索で、安達容疑者の着衣など三十数点を押収したと明らかにした。