「何年たっても夢であってほしいと…」 京都・亀岡暴走事故14年 遺族ら現場で法要

京都府亀岡市で平成24年4月、無免許の元少年が運転する車が暴走し、集団登校中の児童ら3人が死亡、7人が重軽傷を負った事故から23日で14年がたった。事故現場ではこの日、法要が営まれ、参列した遺族らが手を合わせて被害者の冥福を祈った。
事故が発生した同日午前8時ごろ、遺族ら約20人は雨が降る事故現場で、遺影の置かれた献花台に祈りをささげた。周辺では京都府警の警察官らがプラカードなどを掲げ、通行する車に徐行運転を促すなど、啓発活動を行った。
小学2年の次女、小谷真緒ちゃん=当時(7)=を亡くした父の真樹さん(43)は、交通犯罪を少しでも減らそうと、各地で講演活動などに取り組んできた。法要後、報道陣の取材に応じた真樹さんは「事故から14年がたち社会も変化したが、いまだに多くの方が交通犯罪で苦しんでいる。私の経験や感情を多くの方に伝えることで、少しずつ前に進んで行きたい」と話していた。
事故で妊娠中だった娘の松村幸姫(ゆきひ)さん=当時(26)=を亡くした中江美則(よしのり)さん(62)も同日午前11時ごろ、家族とともに現場を訪れ「年月が流れるほどに幸姫と引き離されている気がする。何年たっても夢であってほしいという思いが消えない」と言葉を詰まらせた。
美則さんは、幸姫さんが生まれ育った南丹市園部町で、3月23日に安達結希(ゆき)さんが行方不明となり、遺体で見つかった事件を受け、事故現場を訪れる前に結希さんの遺体発見現場でも献花を行った。
中江さんは「(結希さんは)娘と名前が似ていたこともあり、どうしてもひとごとに思えず現場を訪れた。(結希さんの死が)あまりにも惜しまれる」と悔しさをにじませた。(小野田銀河、写真も)