京都男児遺体 不明の日から1か月 公衆トイレと池を…父親の動き“裏付け捜査”か

京都府南丹市で安達結希くんの行方が分からなくなってから23日で1か月です。結希くんの遺体を遺棄したとして父親の優季容疑者が逮捕された後も、警察は「公衆トイレ」と「池」を重点的に捜査しています。
安達結希くんが行方不明になった日から1か月。23日も現場近くの献花台には多くの花が手向けられ、結希くんを悼む人の姿がありました。
献花に訪れた人「孫と同じ年代の子だったからどうしても気になって。かわいそうすぎる」
逮捕された父親の安達優季容疑者は、逮捕前の任意の聴取では殺害を認める供述をしているといいます。そして23日、新たに逮捕前の聴取に「学校に送った後、公衆トイレに寄った」とも説明していたことが明らかになりました。
ただ、これまでに結希くんが亡くなったいきさつや遺棄された経緯は分かっていません。
「news zero」は父親の優季容疑者が逮捕された後の警察の2つの動きから分かることを元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏に聞きました。
まず1つ目の動きが「公衆トイレでの現場検証」です。18日、警察は自宅から2キロほどの場所にある公衆トイレで現場検証していました。トイレの中だけでなく、裏手にある川の周辺や十数メートル離れた休憩所でも鑑識活動を行う様子がありました。
自宅で朝食を食べたのを最後に生存が確認できていないという結希くん。これまでに分かっているのが、優季容疑者が逮捕前の任意の聴取で“結希くんと学校まで一緒に行った後、別の場所に連れて行き殺害した”という旨の供述をしていたこと。そして、その方法については「首を絞めて殺した」という趣旨の供述をしていたことです。
ただ、警察によりますと、実際に優季容疑者の黒い車が学校近くに行っていることは確認されていますが、ドライブレコーダーの映像が一部なくなっていて、結希くんが遺棄されるまでの詳しい経緯はわかっていないといいます。こうした点を踏まえて、トイレでの現場検証について鳴海氏は…
元神奈川県警捜査1課長・鳴海達之氏「容疑者がここで何かをしたというのを供述しているんだと思います。出てくる試料の中身によるんですけど、もしそこで尿反応があるなら、そこで殺害した可能性とそこで遺棄した可能性がある。容疑者が話をしている内容と現場の状況が一致するかどうか、いわゆる裏付け捜査です」
2つ目の動きが「池の捜索」です。21日と22日、警察は結希くんの遺体が見つかった山林からおよそ1.8キロの場所にある池を捜索していました。水の中だけでなく、周辺の草むらも念入りに捜索していました。
これまでにも、結希くんのものとみられるリュックや靴が市内の別々の場所で見つかっていましたが、遺留品の捜索をしているのでしょうか。この捜索について鳴海氏は…
元神奈川県警捜査1課長・鳴海達之氏「例えばの話、結希くんの帽子を捨てたとかリュックに入っていた中身を捨てたというなら、それが出てくれば秘密の暴露になるわけだから、大きな証拠になると思う。供述をしているので、その池を捜索しているという見方では」
また、こうした捜査の様子から“警察が客観的な証拠を探している可能性がある”と指摘します。
元神奈川県警捜査1課長・鳴海達之氏「容疑者が話していること以外に証拠がないんですよね。(勾留満期の)5月6日までに死体遺棄について証明しなきゃいけない。時間がないですから、容疑者の供述が本当なのかどうか、事実について話をしているのかどうなのか、裏付けがどれだけとれるかによって判断される」
逮捕後の取り調べに素直に応じているという優季容疑者。警察は事件の全容解明を進めています。
(4月23日放送『news zero』より)