「一生銭湯に入れる権」販売 日本一狭い村から、富山県外の人へ

面積3・47平方キロと日本で一番狭い自治体として知られる富山県舟橋村が、県外在住者を対象に村立施設内にある浴室を月に1回、生涯使える権利を販売している。「日本一小さい村で一生銭湯に入れる権」と名付けた電子チケットで、村の知名度向上に役立てばと期待している。
電子チケットは、インターネットのサイト「TOKKEN(トッケン)」で、1口5000円、10口限定で販売している。村は2025年11月から村で取れた新米や、購入者が村長に施策などをプレゼンテーションできる権利を販売しており、浴室の生涯使用権もその一環だ。
浴室は村立舟橋会館内にある「さつきの湯」。入浴料450円で村内外から1日平均50人の入浴客が訪れ、25年度は約2万人が利用した。立山連峰が近いという立地もあり、登山の帰りなどに使う観光客もいるという。浴槽はそれほど広くなく、温泉でもないが、季節になれば浴場から村の花であるサツキの花を眺めることができる。高島正美館長は「人も多くなく、ゆっくりつかれるお風呂」と自慢する。
村総務課によると、観光資源が乏しい村の宣伝と同会館の収入増を期待しており、担当者は「舟橋村を応援したいという人に買ってもらい、新たな交流人口を増やしたい」と話している。【浜名晋一】