町長が2月から意識不明、議会が不信任案を提出へ…「本人の名誉のために不信任という言葉を使わない議案名を考えている」

2月の公務中に倒れ、意識不明の状態が続く秋田県八郎潟町の畠山菊夫町長(72)について、町議会は4月28日、不信任決議案を提出することを決めた。今月8日に開会予定の臨時会で審議する。
町によると、町長は2月に同県井川町での会議に出席中、脳出血を起こして搬送された。緊急手術を受けたが、意識は戻っていない。町は小野良幸副町長を職務代理者に置いて対応してきたが、4月20日付で町長の妻から柳田裕平議長宛てに「町長の職を続けることは困難。処遇は町議会に一任する」といった内容の要請書が届いた。
これを受け、町議会は28日に議員全員協議会を開催。町側からは、町長が任期中に職を辞するには、地方自治法などの規定で本人の意思表示が必要だが、病気で意思表示できない場合の規定がなかったとの説明があり、最も迅速に町長職を辞する手段として不信任決議案を提出することを全会一致で決めた。
決議案が可決されれば、同法の規定で畠山町長は19日に自動失職し、その後、50日以内に町長選が行われる見込み。
小野副町長は「不信任決議しか方法がなく、苦渋の決断だった」と話す。柳田議長は「町長本人の名誉のためにも不信任という言葉を使わない議案名を議員たちと考えている」と話した。
全国町村議会議長会(東京都)によると、病気の町長へ不信任決議案が提出されるのは全国的にも珍しいという。