磐越道で“部活バス衝突”ガードレール突き抜け…男子生徒1人死亡 バス会社が手配の経緯説明 責任の所在は

6日朝、福島県の磐越自動車道で新潟県の高校生を乗せたバスがガードレールに衝突し、男子生徒1人が亡くなりました。6日夜、バス会社が手配した経緯を説明しました。

6日夜…
「news zero」取材班
「通行止めが解除されました。ガードレールがあったと思われるところには、コーンが置かれています」
この場所で、6日朝、27人が死傷するバス事故が起きました。
記者
「バスが車線からはみ出て、大破している状況がわかります。ガードレールがバスの中に入っているのが見えますね」
バスの後ろの扉は落ち、そこを折れ曲がったガードレールが突き抜けています。
このバスに乗っていたのは、運転手と高校生20人です。
あたりには飛び散った破片のほかに、投げ出された高校生のものとみられる荷物も複数確認できます。
現場となったのは、新潟県と福島県を結ぶ磐越自動車道です。バスが福島方面に向かって走っていたところで事故は起きました。
近隣住民
「すごいガチーンっていう音。ガチャガチャにぶつかっちゃって、真っ正面のところで。もう見て震えが止まらなくなっちゃって」
午前7時半すぎ、「バスがガードレールに衝突し、後続の車が追突した」と通報がありました。
バスが走っていたのは、磐越自動車道の上り線です。トンネルを抜けて緩やかなカーブにさしかかったところで、ガードレールの手前にあったクッションドラムに衝突しました。
しかし、そこでバスは止まることはなく、ガードレールをめくるような形で進み続けたということです。
乗っていたのは、新潟県北越高校の生徒20人です。
全員男子ソフトテニス部の部員で、連休最終日の6日、練習試合のため、午前5時半ごろに学校を出発し、福島県富岡町に向かっていたところ、事故にあいました。
この事故で、バスに乗っていた2人の男子部員が重傷で、1人は車の外に投げ出され、その場で死亡が確認されました。
そして、6日夜、亡くなったのは稲垣尋斗さん(17)であることが新たにわかりました。稲垣さんの遺族は…
稲垣さんの遺族
「私たちも今聞いたばかりで、詳しいことがまだ分からないので、まだお話しできないです」
稲垣さんを知る人
「きょうだいみんな仲がいいし、感じのいい子だよ」
稲垣さんを知る人
「スポーツマンでね、子どものころから。ショック」
北越高校・灰野正宏校長
「私が把握しているところでは、3年生6人、2年生6人、1年生8人が、きょうの遠征のバスに乗っていたと承知しています」
北越高校の男子ソフトテニス部は、去年もインターハイに出場するなど、県内屈指の強豪校です。高校の近くに住む人は…
高校近くに住む人
「活気あふれるというか、声も大きく出ていて、明るい雰囲気で練習していたなと思います」
バスが通ったのは、どんな道なのか…
「news zero」取材班
「このあたりゆるやかなカーブが続いている印象です」
最高速度は80キロという表示があり、当時と走っている時間は違いますが、交通量はそこまで多くありませんでした。さらに、この道は…
近隣住民
「そんなに見通しが悪いとか、飛ばすような場所でもない。あそこでの事故はあんまり聞いたことない」
当時、なにが起きたと考えられるのか。元交通鑑識指導官の澁澤氏は…
元交通鑑識指導官・澁澤敬造氏
「走っていて、なんらかの理由で右に曲がるところを膨らんでしまって、きちんと曲がれなくて、ガードレールに衝突したのかなと。バスの左の前に衝突するので、バスが上から見ると反時計回りに回転してしまう。遠心力で後ろから飛び出してしまった生徒さんが、対向車線に飛び出してしまったのかなと。70キロまでいかないだろうなという感じの速度」
事故を防ぐことはできなかったのか。バスを運転していたのは無職の68歳の男性です。
この男性が運転をすることになった経緯について、学校は…
北越高校・灰野正宏校長
「部活動の顧問が(バスを)業者に頼んで借り上げた。運転手つきの借り上げときいています」
運転手は学校の関係者ではなく、今回の遠征用に手配された人だったといいます。さらに、バスには引率者は同乗しておらず、生徒と運転手のみだったということです。
北越高校が、バスの手配を依頼したというバス会社「蒲原鉄道」が、6日夜、取材に応じました。
“バスを手配”蒲原鉄道・茂野一弘社長
「(Q.北越高校からどんな依頼があって発注した?)うちの会社は貸し切りバスで、部活動の遠征、送迎をしている。今回は『貸し切りバスを使わず、レンタカーを使って送迎をしたい』と話をもらった。うちはレンタカーやっていないので、貸し切りバスの依頼をうけて運行が基本。営業担当から、普段お世話になっているので、レンタカーの手配とドライバーも紹介いただけないかということでしたので、営業担当から、運転できる人間を紹介して運行にいたった」
会社として依頼を受けたわけではなく、お世話になっているので営業担当が“ボランティアとして受けた”と説明しました。
今回事故を起こしたドライバーは、営業担当が知り合いから紹介された人だといいます。
“バスを手配”蒲原鉄道・金子賢二営業担当
「今回のドライバーは初めてお会いしました。(Q.知らない方?)はい。(Q.運転までに面談や免許証の確認はしていない?)はい、していませんでした。(Q.経験とか事故歴の確認は?)してませんでしたね」
“バスを手配”蒲原鉄道・茂野一弘社長
「(Q.責任の所在が難しいケースだと思うが?)状況、事実を確認して対応したいなと思っております」
(5月6日放送『news zero』より)