京都大は、iPS細胞の製造技術などの基盤となる特許が今年12月で切れることから、有効期間を5年間延長できるよう特許庁に申請することを明らかにした。6月までに手続きをする。
iPS細胞は、様々な臓器や組織の細胞に変化させることができる。山中伸弥教授がマウスで作製したことを2006年8月に発表した。京大は05年12月に出願手続きを始め、06年12月には国際出願した。
今年3月、パーキンソン病と心臓病に対する二つの製品が条件・期限付きで製造販売の承認を受けた。特許の有効期間は原則20年だが、医療現場で使われる場合などは特許期間が最長25年に延長できるようになる。
文部科学省などによると、24年度の京大の特許による収入は約13億8000万円。うちiPS細胞に関連するのは約10億5000万円で、京大の研究資金にも割り当てられている。
京大iPS細胞研究所の舘野美成子・医療応用推進室長は「延長期間も企業が適切な価格で特許を利用できるようにし、患者さんへ治療を届けられるよう後押ししたい」とコメントした。