福島県郡山市の磐越自動車道で6日、北越高校(新潟市中央区)の生徒20人を乗せたマイクロバスがガードレールに突っ込み、男子生徒1人が死亡した事故で、同校は7日、校内放送や保護者向け説明会で事故の経緯を報告した。保護者からは「納得がいかない」との不満の声も上がった。
事故から一夜が明けた7日朝、生徒らは校門の周辺に立つ教職員に見守られながら登校した。
同校によると、午前中の校内放送では、亡くなった男子生徒(17)への弔意を示し、事故の経緯や生徒の心理的ケアについて説明。正午頃には灰野正宏校長らが遺族宅に弔問に訪れた。
夜には同校で保護者向けの説明会が開かれた。出席した40歳代の男性によると、学校側からは事故当日の経緯や今後の対策について説明があった。男性は取材に対し「もやもやして煮え切らない説明だった。みんな納得はしていなかったと思う」と話した。
この事故では、学校側の依頼を受けたバス会社の蒲原鉄道(五泉市)が貸し切りバスではなくレンタカーを手配し、社員ではなく「知り合いの知り合い」を運転手として紹介したことが明らかになっている。
1年生の娘が同校に通っているという50歳代女性は「なぜそのドライバーだったのか。普段からバスやレンタカーを同じように手配していたのか」と憤った。
県は7日、事故を受けて県内の高校100校に対し、部活の遠征などでバス事業者を利用する際は、契約内容の確認を徹底するよう文書で通知した。管理職を含めて組織的に対応するよう要請している。
ほかにも、乗車時のシートベルト着用の徹底や、運転手の負担を考慮した遠征計画の立案、事故に備えた保護者との連絡体制の構築を求めている。
通知は、県教育委員会保健体育課が県立高校80校に、県大学・私学振興課が私立高校20校に対して行った。保健体育課の志田哲也課長は「子どもの安全を確保するためにも、複数の大人の目で確認することが重要だ」と話した。