国内外から熱視線が送られるプリンセスの次なる渡航先が明らかになった。選ばれたのは、東南アジアの雄・シンガポール。異例のご訪問先が決まった背景、そして現地ではどんな出会いが待っているのか──その内幕を詳報する。【前後編の後編】
【写真】“りくりゅう”ペアと談笑される淡いラベンダーの装いの愛子さま。他、シンガポール館を視察されたアイスブルーのパンツスーツの愛子さまなども
4月21日、愛子さまの次なる飛躍を予感させる知らせが舞い込んだ。
「今年11月、愛子さまがシンガポールを訪問されることが明らかになりました。昨年のラオスご訪問に続き、単独での海外公式訪問はこれが2度目。1週間ほど滞在され、大統領への表敬や、歓迎行事への出席が予定されています」(皇室記者)
佳子さまや眞子さんのこれまでの海外ご訪問先を踏まえると、同じ地域へのご訪問が続くことは珍しい。2年連続での東南アジアへのご訪問というニュースに、一部の関係者からは驚きの声も上がった。
「今回シンガポールが選ばれたのは、今年、日本と同国が外交関係樹立60周年の節目であることと、地理的な条件の2つの理由が考えられます。日本からシンガポールは飛行機で7時間ほどで、時差も1時間。東京23区よりやや広い国土で、国内移動の負担も少ない。愛子さまはお仕事とご公務を両立されたいとの気持ちをお持ちですから、日本赤十字社での勤務を長く休む必要のない、比較的近場の国が選ばれたというわけです。
思えば2023年、雅子さまにとって約21年ぶりとなった海外ご訪問先も、飛行機で8時間弱のインドネシアでした。少しずつステップアップしていく場として、日本から近い東南アジアは最適なのです」(皇室ジャーナリスト)
昨年のラオスでの大成功が記憶に新しいだけに、かねて取り沙汰されてきた愛子さまの次なる“目的地”。当初は、別の国が有力候補とされていた。
「皇族方の海外ご訪問先は、相手国からの招待に加え、外交関係の節目にあたる国の中から選定されることが一般的です。その観点から、2002年に両陛下が訪問されたオーストラリアが有力視されていました。しかし今年4月、小泉進次郎防衛大臣が同国を訪問。国防大臣と会談し、日豪の防衛協力の関係性を確認したばかりです。
また連休中には高市首相も外遊で訪れており、こうした政治色の強い場所に皇族が訪問するのは難しい。またイラン情勢が緊迫していることや、6月に両陛下の欧州歴訪が控えていることから中東や欧州へのご訪問は難しく、最終的にシンガポールに落ち着く結果となりました」(前出・皇室ジャーナリスト)
とはいえ、昨年にはシンガポールご訪問への“布石”とも取れるご公務も行われていた。
「愛子さまは昨年5月、大阪・関西万博でシンガポール館へ足を運ばれています。駐日シンガポール大使から直接説明を受けながら、パビリオン内を丹念にご覧に。タッチパネルに夢を書くコーナーでは『世界平和』と記され、『夢が叶いますように』と話されていました。こうしたご公務での交流もあり、愛子さまにとっては親しみ深い国の1つでしょう」(前出・皇室記者)
一方、過去を振り返れば、先の大戦で日本がシンガポールを占領した暗い歴史も存在する。
「日本軍によるシンガポールの人々への粛清事件が起きたこともあります。長い間、戦争の歴史に向き合ってこられた上皇ご夫妻は、1970年と2006年に同国をご訪問。特に2006年のご訪問の際、上皇さまは晩餐会の席で、戦争で亡くなった同国民への哀悼の弁を述べられ、その言葉と慰霊への姿勢が現地でも大きく報じられることとなりました」(前出・皇室ジャーナリスト)
愛子さまは、こうした戦争の記憶を次世代へとつなぐ役割を担われることになるという。数多くの皇室番組に携わる放送作家のつげのり子さんが解説する。
「愛子さまのような若い世代がこうした歴史を受け止め、両国の若者同士で手を携えていくことが、戦争の記憶を未来に受け継ぐことにつながります。愛子さまはご滞在中、博物館や慰霊碑など、戦争関連の施設を巡られることになるのではないでしょうか」
「マサココウタイシヒデンカ」
戦争にまつわる施設のほかに、愛子さまは雅子さまの“ゆかりの地”、シンガポール国立植物園を訪問される可能性も高いという。
「シンガポールの“国花”は蘭。この園には、英国のエリザベス女王やダイアナ元妃など、同地を訪れた女性リーダーの名前が冠された蘭が数多く展示されています。そしてその中には、両陛下のご成婚の際に雅子さまにちなんで命名された『マサココウタイシヒデンカ』という真っ白な蘭も飾られているのです。ご訪問が実現すれば、愛子さまにちなんだ名前の蘭が新たに披露されるかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
愛子さまの次なるご活躍の舞台となるシンガポール。1人あたりのGDPが世界トップクラスの金融大国として知られているが、アジア屈指の“女性活躍の国”という顔も持っている。
「シンガポールは経済発展の観点から、女性の社会進出に積極的に取り組んできた歴史があります。昨年5月、国連から発表された女性活躍をあらわす指標は世界8位で、日本の22位を大幅に上回る結果となりました」(全国紙国際部記者)
今回のご訪問では、愛子さまと同国の“女性活躍の象徴”のような人物との対面が期待されているという。
「それが、シンガポール首相夫人のルー・ツェ・ルイ氏(52才)です。2024年、夫の首相就任式典に出席して以来、その美貌とキャリアが国内外から注目を集めています。ルー氏は、アメリカの南カリフォルニア大学を卒業後、シンガポールの不動産投資会社の副社長を務め、取締役にも就任。現在も自ら企業を経営するという、輝かしい経歴の持ち主です。さらに首相夫人としても活躍しており、昨年には夫のベトナム訪問に同行。ベトナムの民族衣装・アオザイ姿も話題をさらいました。
愛子さまとルー氏は、現地で開催される歓迎行事で対面する可能性が高い。仕事と公務の二足のわらじを履く“女性活躍の国”の首相夫人と愛子さまの対面は、両国の女性に勇気を与えることになるのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
また、ジェンダー平等の観点から、シンガポールは愛子さまに熱視線を注いできた経緯がある。
「同国最大の新聞『The Straits Times』には、天皇家の第1子である愛子さまが、女性であるという理由で皇位継承権がない現状を、やや批判的に論じる記事が度々掲載されてきました。愛子さまのご訪問への注目度も、今後ますます高まっていくことが予想されます」(前出・皇室ジャーナリスト)
日本だけでなく、シンガポール側からの期待も一身に浴びる愛子さま両国をつなぐ懸け橋になるべく、プリンセスは邁進される。
※女性セブン2026年5月21・28日号