福島県郡山市の磐越自動車道で私立北越高校(新潟市)の男子ソフトテニス部の生徒18人が死傷した遠征バス事故で、同乗していた生徒が事故直前に「今日死ぬかも」という趣旨のメッセージとともに、車内で撮影した走行中の映像を保護者に送信していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。福島県警は映像を分析し、事故の詳しい状況を調べている。
バスを運転し、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕された無職の男(68)について、同乗していた複数の生徒が県警の聞き取りに対し、「事故前から運転が荒かった」などと証言している。学校が保護者らから聞き取ったところ、「事故前にもトンネルでぶつかって擦っていた」などと話した生徒もいたという。
捜査関係者によると、保護者に宛てたメッセージは「今日死ぬかもしれない」との内容で、トンネル内を走行中の映像が記録されていた。事故現場の手前は複数のトンネルが連続しており、事故直前の映像とみられる。男の不安定な運転に身の危険を感じた生徒が撮影していた。
事故を起こしたバスにはドライブレコーダーが付いておらず、現場周辺に防犯カメラが少ないため、県警は走行時の状況を裏付けるものとして解析を進め、男の供述や同乗していた生徒の証言などと合わせて事故原因の特定を進めている。