林真理子理事長「軽い気持ちで引き受けたが、まったく甘かった」「人事の失敗を認めたことで学部長らの表情が変わった」

1期4年の任期を終えて来月退任する日本大学の林真理子理事長(72)が11日、読売新聞のインタビューに応じた。不祥事に揺れた母校の立て直しを登山に例え、「職員の意識改革は進んだが、まだ4合目」と語った。
日大は2021年に当時の理事長が所得税法違反容疑で逮捕されるなど不祥事が相次いだ。改革を託す新理事長に卒業生で作家の林氏が選ばれ、22年7月に就任した。
林氏は「私は公明正大で人を引っ張ることもできると自信はあった。軽い気持ちで引き受けたが、まったく甘かった」と反省する。
約1年が過ぎた23年夏、アメリカンフットボール部の寮で違法薬物が見つかり、理事長として責任を追及された。林氏は「対処する中で学部長らともめていた側近が辞任した。人事の失敗を認めたことで学部長らの表情が変わり、本気で改革に取り組む姿勢が認められた」と振り返った。
事件後、学校説明会などで、裏に「決して後悔しない大学です」などと書いた名刺を1万枚以上配ったという。大学志願者数は今年度、6年ぶりに11万人台まで回復した。
林氏は「大学の全体像が見えてくるほど、やるべきことは増えた。富士山のまだ4合目付近にいるが、着実に登っている」と述べ、「年齢的に当初から2期目は考えなかった。今後は本業に専念したい」と語った。
後任の理事長には、関泰一郎氏(生物資源科学部長)が就任する予定だ。