沖縄県名護市辺野古沖で船が転覆し、平和学習中だった同志社国際高校(京都府)の女子生徒(17)ら2人が死亡した事故を巡り、文部科学省と連携して同校を調査していた京都府は22日、辺野古沖での乗船プログラムが令和4年度に初めて計画されて以降、学校側が現地で事前の下見を一度も実施していなかったことを明らかにした。
転覆事故があった今年3月の乗船プログラムで下見を実施していなかったことは判明していたが、計3回実施された乗船プログラムのいずれも下見を行っていなかったことが調査で確認された。
乗船プログラムが始まった経緯について、府の調査に対する学校側の説明では令和4年夏に高校2年の複数の担任教員が、翌年3月に予定する沖縄研修旅行の下見をした際、事故で亡くなった抗議船「不屈」の船長で牧師の金井創氏から、生徒を乗船させることを提案されたという。
教員らは沖縄で受けた提案を学校に持ち帰り、担任教員6人の「担任会」で応じる方針を決定。その後、乗船プログラムは今回を含めて3回実施されているが、いずれも乗船に伴う危険性などを確認する下見は行わなかった。
府の調査では、令和5年3月と6年3月の研修旅行での乗船プログラムの際に、抗議船が警備中の海上保安庁の船から注意を受けたり、船に乗ることに恐怖を感じる生徒がいたりしたことを、学校側が認識していたことも確認された。