5月29日(金)9時現在、台風6号(チャンミー)はフィリピンの東をゆっくりと北上中です。
今後は勢力を強め、6月1日(月)から2日(火)には「強い」勢力で暴風域を伴って沖縄や奄美を直撃するおそれがあります。3日(水)以降は西日本、東日本にもかなり近づく見込みで、大雨に警戒が必要です。
▼台風6号 5月29日(金) 9時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
沖縄は週末に台風の備えを
台風6号は海面水温や風など発達に適した環境を進むことで、明日30日(土)以降、急速に勢力を強める見込みです。明後日31日(日)には中心付近の最大風速33m/s以上の「強い」勢力に発達することが予想されています。
6月1日(月)~2日(火)には強い勢力で沖縄本島から奄美群島にかなり近づく見通しです。沖縄に接近する台風は昨年11月の台風26号以来で、今年初めてになります。
暴風域を伴ったまま近づくことで、大雨や暴風、高波などの影響が大きくなりますので、週末のうちに対策を進めるようにしてください。
来週は西日本、東日本にも大きな影響
台風が沖縄付近を進む6月2日(火)の時点で、高気圧と台風の間を吹く風によって本州方面に湿った空気が大量に送り込まれ、西日本を中心に雨雲が発達しやすくなる見込みです。
地形の影響の受ける九州や四国、紀伊半島の南東斜面や、前線帯の周辺は特に雨雲が発達する見通しで、台風が離れていても雨が強まるとみられます。
その後台風は、大陸から進んでくる上空の気圧の谷と動きを合わせるように東寄りに進路を変えるとみられ、3日(水)頃には九州・四国にかなり近づく予想です。台風本体の雨雲もかかり、雨量がさらに増加するおそれがあるため警戒が必要です。
本州南岸を東北東に進む可能性
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、沖縄に接近したあと東北東に進路を変える予測が概ね揃っていて、そのまま本州南岸を東北東に進む予測が多いことが読み取れます。
まだかなり先の予測のためシミュレーション結果には大きな不確実性があり、線が集中しているところを進むとは限りません。この誤差は日が経つにつれて縮小する見込みです。
進路次第で本州方面への影響が大きく変わるため、今後の情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の地域は以下の通りです。(気象庁)
三重県 14 %
大阪府 15 %
兵庫県 17 %
奈良県 15 %
和歌山県 21 %
鳥取県 11 %
島根県 17 %
岡山県 21 %
広島県 25 %
山口県 29 %
徳島県 29 %
香川県 25 %
愛媛県 47 %
高知県 50 %
福岡県 32 %
佐賀県 28 %
長崎県 35 %
熊本県 51 %
大分県 47 %
宮崎県 68 %
鹿児島県(奄美地方除く) 80 %
奄美地方 77 %
沖縄本島地方 85 %
宮古島地方 65 %
八重山地方 29 %
台風の発生が増え始める時期
平年の台風発生数
台風の発生は今月6日に発生した台風5号(ハグピート)以来で、今月2つめの台風発生です。
今年は1月から5月まで毎月台風が発生しています。1951年からの統計で、1月から5月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
5月の台風発生数の平年値は1.0個で、例年台風の発生が増え始める時期です。今年も台風シーズンに向けて大雨や暴風への対策を進めるようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「チャンミー(Jangmi/)」は韓国が提案した名称で、ばらを意味する韓国語からとられています。
出典・参考
気象衛星画像:NICT 情報通信研究機構