【緊迫映像】「中国の領海に侵入してはならない」尖閣で日本漁船に中国海警船が何度も“威圧” 海保「貴船の主張は受け入れられない。ただちに退去せよ」

アジアで海洋進出を加速させる中国。日本テレビが入手した映像には、尖閣諸島周辺で中国の艦船が繰り返し日本の漁船に迫る様子が捉えられていました。
台湾では今週、中国による武力行使を念頭に置いたとみられる軍事演習が行われました。
その台湾などをめぐっては、先月行われた米中首脳会談の直後から、中国が軍事的な動きを強めていることがわかりました。
台湾の国家安全会議のトップがXで公表した地図では、赤い丸が中国の軍艦などが展開したエリアを示し、その数は100隻を超えたと警戒感をあらわにしています。
そのエリアの中には、日本固有の領土である尖閣諸島も含まれています。
同じ時期に尖閣諸島へ漁に行った人がいました。石垣市の市議でもある仲間均さんです。仲間さんは、尖閣諸島ではずっと中国の船に追いかけられたといいます。
仲間均さん
「一番びっくりしたのが無線です。ずっとしゃべっていますね、『中国の領海である』と」
仲間さんたちが漁船「獅」で尖閣諸島に向かったのは先月25日。日本の領海の手前で中国海警局の船2隻が現れ、追尾が始まりました。
仲間均さん
「中国海警、魚釣島の近くにおります。本船の漁労の邪魔をしにきています」
中国海警局は、軍の傘下にある組織です。赤のラインが入った艦首には、大型の武器を備えています。一方、艦首に青のラインが入っているのは、尖閣警備にあたる日本の巡視船です。巡視船は、漁船に近づかないようブロックします。すると、中国海警船から日本語で無線が入りました。
(中国海警)
「日本の漁船『獅』。こちらは中国海警1306。釣魚島およびその付属島しょは中国の領土であり、その周辺12海里は中国領海である。貴船は中国管轄海域に侵入した。中国の領海に侵入してはならない」
ここは中国の領海だと一方的に主張します。すると、日本の巡視船が応答しました。
(巡視船)
「中国海警船隊、こちらは日本国海上保安庁巡視船PL84である。尖閣諸島は日本の領土である。貴船の主張は受け入れられない」
すかさず否定した上で、さらに続けます。
(巡視船)
「中国海警船隊、貴船は日本の領海に侵入している。貴船の航行は無害通航とは認められない。日本の領海からただちに退去せよ」
退去するよう繰り返し要求します。
仲間さんたちは、尖閣諸島・南小島のそばの日本の領海内で漁を始めました。
仲間均さん
「現在25日午後4時、釣りをしています。巡視船、警戒にあたっております」
中国海警船がこちらに近づく動きを見せると……。
(巡視船)
「中国海警船隊、こちらは日本国海上保安庁。『獅』および本船に接近するな」
中国海警船からの無線は数十分おきに入ったといいます。
(中国海警)
「こちらは中国海警。中国の領海である。ただちに当海域から退去しなさい」
(巡視船)
「こちらは日本国海上保安庁巡視船。尖閣諸島は日本の領土である。貴船の主張は受け入れられない」
仲間さんは現状をこう話します。
仲間均さん
「いま沖縄の漁船は怖がっているんですよ。もうほとんどが行くのをやめているんです。でも漁にいかないと尖閣は守れませんから。漁場を守って魚を釣ってなんぼですから。漁民は負けないで行くことですね」
安全保障の専門家、笹川平和財団上席フェローの小原凡司氏は次のように指摘しています。
小原凡司 上席フェロー
「今、海上保安庁はしっかり対応していますけれども、中国はずっとこうした状況を続けることで、相手の社会に慣れさせてしまう。それも一つの目的でやっていることですから。これが日本の領土を脅かしているということも忘れてはならないと思います」