中道への合流協議停滞、公明がさらなる支持離れに危機感…統一地方選へ立て直し急務

公明党が中道改革連合への合流を巡り期限を区切って動き出したのは、足踏み状態が続けば、さらなる支持離れを招くとの危機感からだ。来春の統一地方選に向け、立て直しが急務となっており、今国会中に方向性を明確にする必要があると判断した。
公明の竹谷代表は5日、国会内で記者団に「衆院選から日もたって保留の状態というのがよくないという声もある」と述べた。3日には同党の西田幹事長が、7月17日が会期末の今国会中に「一定の方向性を示したい」と表明していた。同党幹部は「中道改革との合流を決める方向で動いている」と明かす。
西田氏は4日、国会内で立憲民主党の田名部幹事長と会談し、合流に関する課題について意見を交わした。公明は、合流に慎重な立民にも今国会中に判断するよう伝えており、西田氏はその感触も探った。田名部氏は「すぐに合流判断は難しい。意見集約など必要な手順がある」と説明した。西田氏は、中道改革との合流について、立民内で前向きな意見はないのかを尋ねたという。
立民、公明両党出身の衆院議員で結成した中道改革は参院議員や地方議員を含む完全合流を目指しているが、めどが立たない状況が続く。衆院選での中道改革の大敗を受け、立民内で合流に否定的な議員が増えたためだ。中道改革は離党者が相次ぐ事態に陥った。
遠心力ばかりが働く状況に、公明は焦りを募らせた。「参院も含めた政党を作ると約束して衆院選を戦ったのに、実現しなければ信頼は地に落ちる」(幹部)との懸念からだ。国政選並みに重視し、総力戦で臨む統一選が来春に控え、「次の国会では衆参の議員がそろった党としてアピールしないと間に合わない」(ベテラン)との事情も抱える。
公明は、労働組合の支援などを見込める立民を含めた3党合流がもっとも望ましいとの認識は変えていない。ただ、立民が応じなければ、2党での先行合流に踏み切るべきだとの意見が勢いを増している。公明関係者は「3党でのきれいな合流を目指す時期は過ぎた」と指摘する。