【永田町番外地】#80
誹謗中傷動画の大量投稿疑惑で高市早苗首相を徹底追及する週刊文春が、高市首相の公設秘書と動画作成者の関与を裏付けるZoom会議の音声テープを公開した。
5日の参院予算委員会で改めてこの音声内容の確認の有無を問われた高市首相は「昨夜遅く確認した。秘書本人かどうか、あのような音声を基に判断することは難しい」などと答弁。秘書の関与を再び否定した。
「首相は必死に逃げようとしていますが、疑惑がさらに煮詰まったことは間違いない。公設秘書が関与していたとすれば、公職選挙法の連座制適用も視野に入るので、かなりナーバスになっています。サナエトークン疑惑も金融庁の調査が続いていますし、スキャンダル追及のストレスから、かねて懸念されている精神疾患が悪化するようなことになれば、第1次安倍内閣のように高支持率のまま政権を投げ出す可能性は十分あります」(全国紙デスク)
そんなわけで、永田町のあちこちで、「大丈夫なのか」「次はどうなるんだ」とポスト高市の話に花が咲き始めているのだ。
■ポスト早苗の指名権を握るのは
先の衆院選で圧勝した高市首相だが、病気辞任であれば致し方なし。後継首相は来年秋の自民党総裁任期切れまでの緊急避難的、臨時代理的性格を帯びるため政策的には高市路線を引き継ぐ。併せて先月、高市首相を支持、支援する自民党の議連として麻生太郎副総裁が呼びかけ、所属議員の8割超の347人が参集した「国力研究会」の支持を受けた居抜きでの政権になる。つまりは事実上、ポスト早苗の指名権は同会を束ねる麻生副総裁が握っているということだ。
「有力候補は会の発起人に名を連ね、かつ前回総裁選に出馬した茂木(敏充外相)、小泉(進次郎防衛相)、小林(鷹之政調会長)の3人に絞られますが、急場ですから麻生さんは、高市内閣で首相臨時代理として2位指定の茂木(1位は木原官房長官)を横滑りさせれば、内閣も居抜きで引き継げると考えているようです」
茂木外相はキャリア、実力共に党内で群を抜く存在であり、前回総裁選では麻生副総裁の支持も得ている。人気がなく1回戦で敗退したが、選挙がなければ支持率を気にすることはなく、年齢的にもギリギリのところだから臨時首相にはハマり役である。とはいえ、茂木外相には“高市ネット親衛隊”のようなものはないから、野党はもちろん、メディアも思う存分批判しやすくなるのは間違いない。
(特命記者X)