皇族確保「与党で詳細詰めを」=高市首相要請、野党反発

皇族数確保のための皇室典範改正に向け、高市早苗首相がまずは自民党と日本維新の会で改正案の詳細を詰めるよう維新幹部に求めたことが分かり、野党が反発を強めている。「立法府の総意」の集約を目指して議論を重ねた国会の取り組みが水泡に帰しかねないとの声も出ている。
首相は12日、日本維新の会の藤田文武共同代表らと首相官邸で会談。藤田氏によると、首相はこの席で「自民と維新の連立政権なので、まず制度設計の細かいところまで両党で詰めてほしい」と要請した。「両党で心を合わせ、表になるときは考えがずれないように」とも語った。
藤田氏は記者団に「通常の法案も与党プロセスを先にする。多分、そういう感覚でおっしゃられたと思う」と述べた。
与野党は2024年5月から衆参正副議長の下で「全体会議」を重ね、皇族数確保策について議論してきた。衆参正副議長は10日、「立法府の総意」がまとまったと首相に報告。政府はその内容を踏まえ、骨子・要綱を国会に説明した上で、改正案を速やかに国会に提出することになっている。
中道改革連合の小川淳也代表は13日、神奈川県鎌倉市で記者団に「与野党を超えて議論してきた。独断の対応を取ることがないよう慎重にお願いしたい」と要求。中道ベテランは与野党の申し合わせから逸脱するとして「波乱含みの展開になりかねない」と批判した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のX(旧ツイッター)で「『立法府の総意』は無視ということか」と首相の対応を疑問視。13日は広島市で記者団に「まずは(首相発言を)確認したい」と語った。
共産党の小池晃書記局長はXで「全体会議は一体何のためだったのか」と反発した。 [時事通信社]