札幌市立小の運動会、9割近くが春開催 新クラス結束と暑さ対策

運動会といえば、春か秋か――。札幌市は「春派」が圧倒的に多く、2026年度は197校ある市立小学校、義務教育学校のうち175校が5、6月に運動会を開催する。9、10月開催の「秋派」は22校と少数となっている。
運動会は、学習指導要領で「特別活動」の一つに位置づけられている。ただし、開催の時期に関する定めはない。春開催が多い理由について、札幌市教育委員会に問い合わせると、行事日程は学校が決めるとのことで、「個別に事情がある」という回答だった。
「個別の事情」とは。例を尋ねたところ、春派は、「新学年が始まり、新クラスのまとまりをつける機会にする」「暑さ対策として、涼しいうちに行う」ためだという。
秋派は、春派の「裏返し」。「春は落ち着いた学校生活を送るための環境づくりにあてる」「暑さに慣れないうちは熱中症のリスクがある」。校舎の改築や運動場の造成があり、春に開催できない学校もあるという。
札幌市で春開催が多い理由は不明だが、市教委の担当者によると、「傾向は長く変わっていない」らしい。
一方、こんな統計もある。大学の研究者が13~15年の開催日を公開する全国の小学校1万620校(全小学校のほぼ半数)を調べた結果、7月以前の春派が54・3%、8月以降の秋派が45・7%だった。
春派が9割を超えたのは北海道と青森、岩手、宮城、秋田、福島、新潟の7道県だった。【水戸健一】