「高市早苗首相は“右翼仮面”を脱げ」ゆうこく連合・原口一博氏が語った高市氏の“女ヤンキーな素顔”と本音「本当に応援しなければよかった」

「高市内閣から突きつけられた”解散”というカードに怯えて禁じ手を取ったのではないかと。私は彼らの指示に従いませんでした」──さきの衆議院選挙で野党第一党だった立憲民主党が公明党との”野合合流”へ舵を切る中、「有権者に対する裏切りである」と反旗を翻して同党を離党。結果として党単独の当選数では惨敗を喫した立憲民主党を横目に、政治団体「減税日本・ゆうこく連合(以下、ゆうこく連合)」を立ち上げた原口一博氏。
かつての野党第一党を自ら離れた政治家はいま、日本をどう見ているのか。30年来の後輩だという高市早苗首相に対する”批判”や、日米関係にまつわる懸念を交えて赤裸々に語った。【全3回の第1回】
──原口氏と高市首相は、国会で党派こそ違えど、非常に古い付き合いだと伺っています。
原口一博氏(以下、敬称略):彼女は僕の松下政経塾の後輩ですからね。彼女が23歳くらいの時からずっと見てきました。当時の彼女はひと言で言えば『女ヤンキー』。尖っているから周囲からもよくいじめられていたけれど、根はものすごく優しい人なんですよ。
私的な思い出話を一つすると、僕が24歳の時、当時『この人と結婚する』と思い詰めていた女性に振られて、ものすごく落ち込んだことがあったんです。その時、後輩の高市くんがまる1週間、付き添って慰めてくれた。彼女は僕に『先輩、ほかにも女なんてたくさんいますよ』って声をかけてくれた。あのとき、彼女の優しさには本当に救われた。国会議員になってからも、僕は彼女が困っている時はたびたび助けてきました。
──さきの選挙戦でも、やり取りはあった?
原口:選挙の時、高市くんから僕のところに直接メールがきました。メールには「兄さん、今回助けてください」などと書いてあった。僕は彼女の愛嬌にだまされて、思わず応援してしまいました。これは僕の大失敗です。現在の彼女の政治姿勢を見ていると、本当に応援しなければよかったなと思う。
──親しかった高市総理に対し、なぜそこまで幻滅したのでしょうか。
原口:今の彼女は、本当の自分を隠して『右翼仮面』を被っているからです。今の時代、右翼的なポーズを取ればネットでも世間でもウケるから、彼女はその仮面を選んだ。でも、本来の彼女はそんな人間じゃない。
松下政経塾時代、彼女が傾倒していたのは、のちに『プログレッシブ・コーカス(進歩派議員連盟)』の創設につながる、アメリカ民主党の中でも最も左派、共産党に近いようなグループの思想でした。それが今や、総理の座を守るために靖国参拝や皇位継承の問題にまで手を付けようとしている。右翼仮面を被って、付け焼き刃の保守を演じているから、本質的なところでボロが出る。
僕は彼女に『さっさとその右翼仮面を脱げ』と何度も言い続けてきたんです。
しかも彼女は、本人が師と仰いでいる安倍晋三氏とは決定的に違います。安倍さんの周りには損得抜きで集まる本当の意味での”同志”がたくさんいた。しかし、高市くんは本質的には孤独な人です。最近では官邸の中で秘書官とも信頼関係が築けず、会話ではなく紙でやり取りしているという話すらある。自分の本当の”同志”をもたぬまま、ただ自民党という魔窟の中で神輿に担がれてしまったのが、彼女の悲劇です。
原口氏は高市首相を「本当の右翼ではない」と一蹴。その政治に対する姿勢は、具体的な政策や外交にも表れているという。第2回の記事ではさらに原口氏が、高市首相とトランプ大統領の”関係性”や自民党内における首相の現在地などについても私見を述べる。
(第2回につづく)