建築物除却命令は「違法で不当」…「ノースサファリ」運営会社が札幌市に取り消し求め不服申し立て

札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」(昨年9月に閉園)が市街化調整区域で無許可開発を繰り返したとして、市が今年3月に違法建築物の撤去を命じる除却命令を出したことを巡り、同園を運営する「サクセス観光」(札幌市)は22日、市に不服申し立てを行い、除却命令の取り消しを求めた。
除却命令は獣舎などの違法建築物37棟が対象で、10月末までに撤去するよう求めている。同社は撤去を進めるとした一方で、撤去には園内に残る動物の移送が前提となるとして、撤去期限の延長を求めていた。
同社の代理人弁護士は、同園が既に閉園していることから、今後さらに周辺に建築物が増加する恐れはないと主張。加えて、撤去には動物の移転が必要だが、移転先が決まっていない動物がいることや、安全を確保しながらの移動には相応の時間が必要になることに触れ、「都市計画上、除却命令を発出する必要性は認められない。今回の除却命令は違法で不当と言わざるを得ない」とした。
今後は、代理人弁護士から提出された審査請求書を基に、大学教授や弁護士ら7人で構成する市開発審査会で審議が行われる。審査請求書を受け取った市都市局総務課の担当者は「法令に従い、適正に審査手続きを進める」と話した。