25日午前7時半ごろに発生し、青森県で最大震度6強を記録した地震。「今までに経験したことがない揺れだ」。同県では、昨年12月には震度6強、今年4月に震度5強の揺れを観測したばかり。週末には台風7号が接近する恐れもあり、住民たちからは不安の声が漏れた。
細かくガタガタとした揺れ
震度6強の揺れを観測した青森県階上(はしかみ)町。階上海岸にある海産物直売所「はしかみハマの駅 あるでぃ~ば」のスタッフ、坂久美子さん(60)は自宅で30秒ほどの横揺れに見舞われた。「緊急地震速報のアラームが鳴る前に、地面から突き上げるような感覚があり、細かくガタガタとした揺れが続いた」と話す。
揺れが収まった後に室内を確認すると、食器棚の中にあった皿や玄関の置物が散乱していた。60年間ずっと階上町で暮らしてきたが、「今までに経験したことがない揺れで、立っていることができなかった」という。
階上町は4月20日の地震で最大震度5強を観測したばかり。青森県内では、昨年12月にも八戸市で最大震度6強の地震があったが「これほど長い時間の恐怖を味わったのは東日本大震災以来だ」と緊張をにじませた。
今週末にかけて北上するとみられる強い台風7号への懸念も尽きない。階上海岸が面する太平洋では今シーズンのウニ漁が最盛期を迎えたばかりだ。坂さんは「津波を警戒し、しばらくは船を出せない。台風の影響でウニが獲れなくなればさらに痛手だ」と不安そうに語った。
震度5強の岩手・盛岡ではエレベーター停止
「地震発生時は自宅にいて、急に『ドォン』という横揺れが始まり、その後に2回目の揺れがあった」
階上町の「セブンイレブン階上耳ケ吠店」の従業員の女性はこう話した。店に向かったところ、商品棚のワインが床に落ち、破片が床に散乱。ワインの匂いが店中に充満していた。近くのコンビニやスーパーは地震の影響で臨時休業したところが多く、店への営業状況を尋ねる電話が相次いだ。
この店では、買い占めまではいかないものの、朝から大勢の客がカップラーメンや飲み物を購入に訪れているという。
震度5強を観測した岩手県盛岡市の「ホテルメトロポリタン盛岡」では、緊急地震速報と同時に激しい横揺れが起こった。停電はなかったものの、地震を感知したエレベーターが自動停止。管理会社へ連絡したが、市街地でエレベーターの停止が相次いでおり、作業員が到着するめどは立っていないという。
ホテルの従業員の女性(42)は「地面から音が響くような長い揺れだった。余震があるかもしれないので、避難の心構えをしておきたい」と話した。