認知症高齢者宅を「激アツ」 高額リフォーム契約の会社社長逮捕

認知症の高齢者に相場より高額のリフォーム工事契約を結ばせ、約2000万円を支払わせたとして埼玉県警は2日、東京都杉並区の住宅リフォーム会社「NEXT HOME」社長、望月優矢容疑者(30)=東京都中野区=と従業員ら計4人を準詐欺容疑で逮捕した。4人の認否は明らかにしていない。
水を床にまき、水漏れを信じ込ませ
県警は、望月容疑者らが集合住宅の高齢者らを狙って高額の契約を結ばせ、2022~25年に1都4県の約850人から約10億円を受け取ったとみている。容疑者らのスマートフォンには、認知症の疑いがある高齢者宅を「激アツ」「ド当たり」などと表現したやり取りが残っていたという。
逮捕容疑は24年6~11月、千葉県松戸市の認知症の80代女性にトイレ修理など6回の契約を結ばせ、工事代金として1995万円を支払わせたとしている。各回の代金は、相場の約2・5~4倍だったという。
埼玉県警によると、望月容疑者らは、水のペットボトルを持って住宅を訪問。住人の高齢者らに気づかれないように水を床にまき、水漏れしていると信じ込ませたとみられる。
25年2月、同社の従業員2人が埼玉県小川町の60代男性宅を訪問し、水漏れの疑いを指摘。不審に思った男性が県警に相談した。千葉県内でも同様の相談があったという。
建設業法では、500万円未満の工事契約は国や都道府県への許可登録が不要となっている。埼玉県警は、登録の届け出によって不正行為が発覚しないように、容疑者らが1回分の契約額を500万円未満に抑え、複数の契約を持ちかけたとみている。【福田真緒】