世界トップレベル目指す「国際卓越大」に京都大を認定へ、東北大・東京科学大に続く3校目…今年度200億円助成見通し

松本文部科学相は3日の閣議後の記者会見で、世界トップレベルの研究力を目指す「国際卓越研究大学」に京都大を認定する方針を発表した。政府の総合科学技術・イノベーション会議(議長・高市首相)などへの諮問を経て、今夏中にも正式認定される。東北大と東京科学大に続く3校目の卓越大となり、京大には今年度分として約200億円が助成される見通しだ。
卓越大は、政府が設置した10兆円規模の大学ファンドの運用益から、最長25年間にわたって年間数百億円規模の助成を受けられる。
京大は、昨年に行われた卓越大の2回目の公募に申請。京大が掲げた研究力強化に向けた計画では、教授が頂点で閉鎖性が指摘される約1000の「小講座(研究室)」を廃止し、研究分野ごとの「デパートメント制」に移行する組織改革などを盛り込んだ。文科省の有識者会議は昨年12月、1年以内に計画を改善・修正した上での「条件付き」認定が妥当としていた。
修正した計画では、2029年4月までに約20のデパートメントに再編するなどのスケジュールを具体化した。研究力強化の指針も作り、研究への評価を基に資金を配分したり、分野横断型の研究を推進したりする仕組みを設けるとした。
25年間の目標として、年間の博士号取得者を現在の約690人から約3倍にあたる2100人に増やし、京大が発表する論文のうち、他の論文に引用された回数が上位10%に入る「トップ10%論文」の割合を現状の約2倍に引き上げることも盛り込んだ。
松本文科相は記者会見で、「京大の強みや特色を発展させ、諸外国のトップレベル大学もリードする研究大学となることを期待している」と述べた。
一方、京大と同じく2回目の公募に申請していた東京大は、ガバナンス(組織統治)に課題があるとして継続審査となっている。