札幌男性殺害 顔見知りの犯行か

札幌市北区の住宅で1人暮らしの会社役員、阿部芳彦さん(76)が殺害された事件は10日、発覚から1週間を迎えた。道警によると、玄関の鍵や窓に壊された形跡がないことなどから、玄関から入った顔見知りの犯行の可能性があるとみて捜査。阿部さんは1日昼から午後5時ごろに殺害されたとみられ、この時間帯を中心に不審な人物や車両の洗い出しを進めている。【源馬のぞみ、高橋由衣、山下智恵】
道警によると、殺害されたコンビニエンスストア経営の阿部さん宅は1階が空き店舗、2階が住居部分になっており、1、2階はつながっていなかった。住居の玄関は1階で、カメラ機能がついたインターホンが設置されていた。玄関や窓に無理にこじ開けようとした形跡はなく、阿部さんは訪れた人物の顔をインターホンで確認した上で玄関のドアを開けたとみられる。
司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息死で、1日ごろに殺害されたとみられる。1日は昼ごろ、畑や玄関付近で近所の人が目撃しており、コンビニに予約していた宅配給食サービスの弁当を夕方に取りに来ていないことが判明。道警は現場検証を続ける一方、周辺道路で検問を実施して1日昼から午後5時ごろの時間帯を中心にドライブレコーダーの提出などを呼びかけている。
阿部さんに着衣の乱れなどなく、手足を縛られた状態でクローゼットの中で発見された。阿部さんに抵抗した傷などがないことから、無抵抗の状態で殺されたとみられる。部屋を荒らされたり土足で踏み入ったりした跡はなく、預金通帳や印鑑などは残されていた。
事件は3日午前0時10分ごろ、阿部さんの長男と孫がコンビニから「給食サービスを2、3日取りに来ていない」との連絡を受け、安否確認に訪れたところ、遺体を発見して110番した。長男らが訪れた際、玄関は施錠され、業者に依頼して解錠した。何者かが犯行後に玄関を施錠し、発見を遅らせる意図があったとみられる。