「富山きときと空港」改め「富山高山すし空港」に…訪日客狙い他県の地名採用に賛否の声

富山県の新田八朗知事は8日、富山空港(富山市)の愛称「富山きときと空港」を「富山高山すし空港」に変更したと発表した。歴史的な町並みでインバウンド(訪日外国人客)に人気の高い岐阜県高山市の名称を借り、高山の「空の玄関口」として利用客増を図るねらいだ。
県によると、空港の愛称に他県の地名を利用するのは、山口県萩市からつけた「萩・石見(いわみ)空港」(島根県益田市)に次いで2例目という。高山市は車で2時間弱の富山空港が「最寄り」とされ、新田知事は記者会見で「世界的な観光地への玄関口だと認知してほしい」と力説した。
「きときと」は「新鮮」などを意味する富山弁。空港の利用客が伸び悩む中で、運営する「富山エアポート」(富山市)が変更を発案し、海外に訴求力を期待できる「高山」と「寿司(すし)」の採用を県に提案していた。
県民からは戸惑いの声も上がる。この日空港にいた富山県射水市の女性(66)は「名前が冗長だし、富山にちなんだ地名を入れたほうがいいのでは」と首をかしげた。
一方、飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長(78)は「ウェルカムだ。高山、富山間が近いというイメージを持ってもらえ、プラスしかない」と歓迎。高山市観光課の担当者は「高山を訪れる人が増えればありがたいが、現時点では未知数。冷静に見守りたい」と話した。