「中学生の土下座動画」SNS拡散問題「いじめ」認定 高校99%中学69%スマホ所持 SNSと子どもの向き合い方 鹿児島

姶良市の中学生が、別の生徒に土下座をさせるなどした動画がSNSで拡散された問題について市は「いじめ」と認定し、調査しています。

子どもたちにスマホが普及する中、専門家は「便利さだけでなくリスクについても話し合う必要がある」と指摘します。
(記者)「子どもたちがSNSとの向き合い方を学んでいます。」
鹿児島市の桜丘中学校では10日、「メディアリテラシー講座」が開かれました。
「スマホには利点もあるがリスクも」
10日は、実際にあったSNSでのいじめの事案を例にあげ、スマートフォンやSNSは使い方次第で犯罪に巻き込まれるリスクがあることや、相手を傷つけてしまう可能性があることなどが紹介されました。
(講話)「SNSの正しい知識を学ばないといけない」
(中学3年)「スマホには利点もあるが、SNSを使う上でのリスクがあると分かった」
(中学3年)「映っている人やものに注意をして、投稿する前にしっかり確認して投稿したい」
「中身を見てるのは世界中の人」
講話を行ったのは、子どもとSNSの向き合い方などを研究している、「南九州メディアリテラシー・ラボ鹿児島本部」の戸髙成人さんです。
(南九州メディアリテラシー・ラボ鹿児島本部 戸髙成人さん)「(子どもは)自分の情報を出したら、どんなリスクがあるか知らない」
「画面を見てるのは自分だが、中身を見てるのは世界中の人」
中学生土下座動画…「いじめ」と認定
(姶良市教育委員会 前田光久教育長・先月23日)「明らかないじめの事案であることを確認した」
姶良市教育委員会によりますと、市内の中学校の生徒が先月、別の生徒に土下座をさせるなどした動画がSNSに投稿され、その後拡散されました。
市教委は「いじめ」と認定し、「いじめの重大事態」にあたるかどうか調査しています。
携帯電話の所持率 小学生27%・中学生69%・高校生99%
県によりますとスマートフォンなどの携帯電話の所持率は小学生が27%、中学生が69%、高校生は99%に上ります。
県の調査では、子どもたちの1割、保護者の3割が「インターネットでトラブルに巻き込まれたことがある」と答えました。
(高校生)「離れている人と連絡を取れる、遊ぶ予定も決められるので便利」
(高校生)「投稿する時に顔出しをしない、人が傷つく言葉を使わないように気をつけている」
(高校生)「自分の知らないところで情報が広まるのが怖い」
「社会のルールや相手のことを」考えるよう家庭で伝える
子どものSNSの使い方について、戸髙さんは家庭でしっかりと社会のルールや相手のことを考えるよう伝えることが大切だと言います。
(南九州メディアリテラシー・ラボ鹿児島本部 戸髙成人さん)「どんな社会ルールがあるのか、人がどのように思うのか感じるのかを子どもたちに伝えるのが大事」
2024年度「いじめ」「いじめが疑われる」事案 計1万件超
県教育委員会によりますと、県内にある公立の小中高・特別支援学校にはおよそ16万人の子どもたちが通っていますが、2024年度に「いじめ」や「いじめが疑われる」事案は、あわせて1万1486件。
内訳は「からかいや脅し文句、嫌なことを言われる」が64.3%。「遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が23.2%。「仲間外れ・集団による無視」が11.8%。「パソコンや携帯電話で誹謗・中傷や嫌なことをされる」といった「ネットいじめ」は2.7%でした。
「子どもと使い方を話し合って」
戸髙さんは「携帯電話を持たせている保護者は、子どもと使い方を話し合ってほしい」と話します。
(南九州メディアリテラシー・ラボ鹿児島本部 戸髙成人さん)「たった一行のコメントで人の命を奪うことが可能な時代」
「使い方は教えなくてもできるが、どういう風に使うかは使い道による。使い道をしっかり教えていかなければならない」
県教育委員会は学校でのトラブルや悩みを24時間受け付ける「かごしま教育ホットライン24」(0120-0-78310)を設けています。