東京大学は、大学の関連法人の元理事が2016年から2026年までに法人の資金約9000万円を流用していたことを発表しました。
法人の資金約9000万円を私的流用していたのは、一般財団法人総合研究奨励会の元理事です。
総合研究奨励会は、東京大学の工学系研究科が民間企業などと行うプロジェクトの研究会運営や資金管理や経理事務などを行っている組織です。元理事は、2016年から2026年までの間に、自らが代表を務める法人の銀行口座に、総合研究奨励会の資金を120回以上、振り込んでいてその総額は約9000万円にのぼるということです。
自らが代表を務める法人に業務を再委託した名目となっていましたが、2つの事務所の住所は同じで区別されたスペースもないことなどから、再委託の実態はないとみられるということです。流用された約9000万円のほとんどが、役員報酬や国内外への旅費交通費としてこの元理事に支払われていたということです。元理事は7月9日総合研究奨励会に解任されています。
元理事の不正は、東京大学で起こった収賄事件などを受けて行われた外部専門家による調査で見つかったもので、東京大学と総合研究奨励会は、業務上横領または特別背任の可能性があるとして、警察などに相談しつつ刑事告訴も視野に、民事・刑事両面から責任を追及するとしています。