「議員を先生と呼ばない」「入室時に起立しない」…知事が慣習見直し求め「県職員の矜持が問われている」

福岡県庁の互助組織「部課長会」が県議の政治資金パーティー券を購入していた問題を受け、服部誠太郎知事は14日の定例記者会見で、職員が議員を「先生」と呼ぶのをやめるように求めたほか、議員の入室時に起立して出迎えるなどこれまでの慣習を見直すことを明らかにした。部課長会を巡る県の調査では「議会への忖度(そんたく)」が背景にあると指摘されており、服部氏は「悪しき慣行慣例と決別する」と強調した。
部課長会は、県議のパーティー券の購入費用を10年以上前から会員に補助していた。パーティーは議長や副議長の就任祝賀会で、パーティー券の相場は議長2万円、副議長1万円とされており、慣例で多くの職員が参加。服部氏は6月に調査結果を公表した際、「長い時間、職員の中に無意識の意識が澱(おり)のようにあった」と述べ、部課長会による購入を事実上禁じる通達を出した。
服部氏はこの日の会見で、今月9日に知事部局や教育庁、県警本部などの部長らを集めて、議員に対して行っていた慣習を見直すことを伝えた、と説明した。
県ではこれまで、議員を「先生」と呼んでいたが、今後は、「議員」や「委員長」などの職名での呼びかけを基本とするという。また、議会の委員会前には委員の県議に対する幹部職員によるあいさつ回りが行われていたほか、県議の入室時に執行部側が起立してお辞儀、退室時には廊下で見送るなども行っていた。
今後は、あいさつ回りについては部長が正副委員長のみを訪ねるように改め、そのほかは不要とする。委員会終了後、職員は速やかに所属部署に戻って自身の業務を行うように指示したという。
県職員出身で課長や部長などを歴任し、副知事も務めた服部氏は、「県職員の姿勢、矜持(きょうじ)が問われている」と強調。「数十年来根付いてきた意識を変えるためにはちょっとした行動から変えていかなければならない。一つ一つやっていく」と語った。