【解説】改正皇室典範成立…“いまだ国論二分”批判も 高市首相や野党議員の「3つのコトバ」

17日、成立した改正皇室典範。採決で反対した立憲民主党の蓮舫議員は高市首相に対して、いまだに国論が二分されていると批判しました。
17日午後1時半、蓮舫議員が切り込みました。
立憲民主党 蓮舫議員
「まず総理、国会への出席はお嫌ですか」
高市首相
「嫌ではございません」
立憲民主党 蓮舫議員
「総理の予算集中審議への出席率が、過去の歴代の総理と比べると、はるかに低水準なんです。なんで、こんな少ないんでしょうか」
高市首相
「国会からお呼びいただいたら、誠実に答弁をさせていただいております」
次に17日、成立した改正皇室典範について質問。今後は、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることができるようになりますが…
立憲民主党 蓮舫議員
「メディアの論調を見ると、養子案は賛否拮抗しています。総理のお好きな国論を二分する(状況)。天皇制に関してだけは、国論二分しちゃだめじゃないですか」
高市首相
「立法府の総意を厳粛に受け止めて、法律案にしてお示しした」
立憲民主党 蓮舫議員
「今上天皇と旧宮家の隔たり、36から38親等。それは血筋をたどった親戚とは、もはや言えないんではないでしょうか」
高市首相
「例えば、過去に第122代明治天皇の御世で、天皇と32親等の隔たりのある皇族たる男系男子が、養子になられた例がある」
また、皇室典範の改正により、今後は、女性皇族が結婚後も皇室に残ることができるようになりますが、夫や子供は皇族とはならず、民間人のままです。
立憲民主党 蓮舫議員
「(家族間で)皇族と民間と身分が大きく違う。選択的夫婦別姓のときには親と子の氏、名字が違うだけで、家族の一体感がなくなると反対してきたのに、内親王女王はどうやって家族の一体感を持てるのか」
高市首相
「一般国民と皇族の方々、もしくはその皇族と結婚される方を含むご一家、これを同列に論じるということは、私は賛同しかねます」
集中審議は1時間ほど前に終わり、来週25日まで国会を延長する手続きが与野党で行われています。今後について、高市首相や野党議員の「3つのコトバ」について、日本テレビ政治部・矢岡亮一郎官邸キャップが解説します。
(1)「国会出席、嫌ではない」
(2)「数の力、総意とは言えない」
(3)「8月頭、消費減税は見守る」
17日の集中審議では、高市首相から国会出席について「嫌ではございません」というコトバがありました。
――どういう議論
この国会は、一時野党側が審議拒否したことも影響して、まもなく延長が正式に決まりますが、野党側は、そもそもの原因を作ったのは高市首相で、集中審議への出席をなかなか実現しなかったからだ、と指摘をしています。
これを蓮舫議員は「お嫌ですか?」と率直に聞いて、高市首相が「嫌ではございません」と答えるというやりとりになりました。ただ、高市首相は、「国会から呼ばれたら出席して、誠実に答弁している」と従来の発言を繰り返して、これ以上、深い議論にはなりませんでした。
また、野党側は中傷動画の報道も追及しましたが、進展はありませんでした。
――17日に成立した改正皇室典範で目指した「立法府の総意」についての話
そうです。野党議員のコトバですが、高市政権の今国会でのキーワードは、いくつかありました。
この「立法府の総意」と、そして消費減税の「国民会議」は、いずれも「与野党の幅広い合意」を目指した枠組みでしたが、言葉通りにはなっていません。
皇室で言えば、17日に本会議が行われた参議院では、野党第一党の立憲民主党が反対しました。立憲民主党は、参議院で自民党の101議席に次ぐ、40議席を持つ一大勢力です。
衆議院で、党としては賛成した中道改革連合の野田元首相は、養子制度について、さっそく「再改正」にも触れています。
また、中道の中で投票時に退席したある議員は、「『数の力』を持つ与党の結論ありきで、それにいかに抵抗できるかの議論だった。とても『総意』とは言えない」と指摘しています。
――高市首相の発言
そうです。今後の焦点は、消費減税の話に移っていきます。
来週22日に「国民会議」での消費減税の議論が再開します。高市首相は16日、8月頭までに結論を得たい、それを「見守る」としていますが、減税と給付のあり方をめぐって、与野党の主張の隔たりは非常に深いものがあります。
とりまとめ役の議長を務める自民党の小野寺税制調査会長は、困り果てています。ある与党幹部は、「もう高市首相が決断するしかない」と話しています。今後、高市首相は、自らの決断で減税に踏み切った場合、その説明責任も厳しく問われることになります。
――与野党で意見をまとめるのが難しい状況なので首相の決断ひとつになりそうだということ?
まだ、国民会議は来週以降も続きますし、8月上旬まで議論の余地はあるのですが、与野党でかなり主張の幅が広くて、「もう高市首相しか決められないのでは」という声が徐々に強まりつつあります。
(7月17日午後5時すぎ放送 『news every.』より)