萩生田光一氏、外遊やパイプ役で増す存在感…首相の信頼厚く「いつも苦労をかけている」とねぎらわれ

自民党の萩生田光一幹事長代行は26日、20日からのベトナム、シンガポール訪問を終え、帰国した。国会延長の影響で国内に残った鈴木幹事長に代わって両国の要人らと連携を確認し、東南アジア諸国連合(ASEAN)重視の姿勢を示した。党運営では首相官邸や他党とのパイプ役を担い、存在感を発揮しつつある。
萩生田氏は25日夕、シンガポールでビビアン・バラクリシュナン外相と会談し、エネルギーなど経済安全保障分野での協力推進を確認した。バラクリシュナン氏は、安倍晋三・元首相が唱えた「自由で開かれたインド太平洋」に触れ、「安倍氏のリーダーシップを継承したい」と呼びかけた。
萩生田氏は安倍氏の側近として閣僚経験などを積み、現在は鈴木氏の名代として党務に力を注ぐ。木原官房長官や日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長らと国会対応などで定期的に意見交換し、連立拡大を視野に国民民主党の榛葉幹事長らとも意思疎通を重ねる。
特別国会では、野党が反発する衆院議員定数削減法案の審議に慎重だったが、首相官邸と維新が審議入りを主導し、国会が一時空転した。思い通りにいかない場面もあるが、高市首相の萩生田氏への信頼は厚く、「いつも苦労をかけている」とねぎらわれているという。
次の内閣改造・党役員人事ではさらなる要職への起用も取りざたされる。ただ、旧安倍派の政治資金問題で党の処分を受けており、「目立つポジションだと野党から追及されかねない」(党関係者)との声も漏れている。