「ニュースに出てなかったのでバレないんじゃないかと…」当時17歳の少年が証言 江別集団暴行死

事件後「殺人になる、ごめん」と母にメッセージ “主犯格”の男らの裁判 江別・集団暴行死事件
北海道江別市で2024年10月、男子大学生が男女6人から集団暴行をうけ死亡した事件で、強盗致死などの罪で起訴された川口侑斗被告と当時17歳の少年に対する裁判が続いていますが、7月23日、少年の情状面についての審理が札幌地裁で開かれました。
強盗致死などの罪に問われているのは、主犯格とされる川口侑斗被告と当時17歳の少年です。
2人はおととし10月、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんと交際していた八木原亜麻被告や川村葉音被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させたうえ、現金やカードを奪うなどしたとされています。
7月23日の裁判の冒頭では、長谷さんが使用していたタブレット端末に残されていたスケジュールやSNS投稿の内容についての写真計6点が検察から証拠として提出されました。
証拠として提出された写真の内容
<長谷さんのスケジュール表>
・ 9月22日 八木原被告と会う 札幌駅集合 演奏会
・ 9月23日 八木原被告と遊ぶ オータムフェスト中島公園
・10月25日 (事件当日)彼女の家行く 誠意をもって接する。面白いことを言わない。手を出さない。言っていいことと悪いことを区別する
<長谷さんのSNSの投稿>
・令和6年10月22日 なんで精神ボロボロにされなきゃいけないんだ
・令和6年10月24日 もう終わった
・令和6年10月25日 生きて帰ってきます
証拠がモニター画面に映し出されると、川口被告は体を前に乗り出して、画面をじっとみつめていました。
その後、長谷さんの母親からの供述調書も検察によって代読されましたが、川口被告が表情を変えることはありませんでした。
川口被告と少年の裁判は分離され、川口被告が退廷した後、少年の情状面についての審理が進められました。
冒頭陳述 検察側の主張
検察は、人目に付かないところに誘導したことや、指紋が残らないように着衣を脱がせたこと、さらに顔面の殴打や腹部への50回以上の暴行は苛烈で、少年が関与した全ての責任が重いと主張しました。
冒頭陳述 弁護側の主張
弁護側は、生育環境など考慮するべき事情はありつつも、暴行を選択したのは少年自身であると指摘し、争わない姿勢を示しました。
少年の被告人質問・弁護側
Q.川村被告と別れようと思わなかった?
A.何度もありますが、別れたら自分の居場所がなくなると思ってできなかったです
Q.川口被告の機嫌を損ねてはいけないと思ってたと発言してたが、なぜ?
A.怒らせたらなにをされるか分からないからです。抵抗は一応ありました
Q.ためらいはあった?
A.ほんの少しですけど
Q.それについて今どう思う?
A.おかしいと思います
Q.暴行は川口が怖いからやったの?
A.それだけじゃないと思います。自分にも問題あったから。暴力に対する抵抗がなかった。自分の意見を言うこと、それを貫き通すことができないってことと、常識をしっかり意識できていなかった。
Q.自分にも問題あるというのは?
A.自分の活動に責任持ってなかったりだとか、自分が人にされて嫌なことを人にしたりとか、当たり前のことを考えられていなかったと思います
Q.これまで事件とどう向き合ってきた?
A.自分の暴力と、どうして手を出したのか、どうしてこのような事件になったのかを考えています
Q.今後はどう反省するつもりか?
A.この裁判で聞かれたとき答えられなかったりとか、答えが出なかったこととか、まだまだだと思うのでずっと考えたり、考えを深める必要があると思います
少年の被告人質問・検察側
Q.事件後のラインで、八木原被告を悪く言っていたメッセージは、どういう思いで送っていた?
A.自分は悪くないと言っているが、もっとやってという発言があったのに、自分だけ助かろうというのが当時は許せなかったんだと思います
Q.誰が一番悪いと思う?
A.自分的には自分が一番悪かったんじゃないかと思います
Q.被害者から奪った7000円の使い道は?
A.2000円は事件後のラーメン屋で使って、その次の日に外食に行った時ハンバーグの店で5000円ほど使って、おつりはゲームセンターでUFOキャッチャーなどで使ったと思います
Q.外食中どんな気持ちだった?
A.人を殺してしまったんだと、そこで考えたんですけど、ニュースとかにまだ出てなかったので、もしかしたらバレないんじゃないかと思うこともありました
Q.自分の罪についてはどう思ってる?
A.(事件を)ここまで大きくした原因であると思うので無期懲役でもおかしくないと思います
裁判は今後、川口被告の情状面などについての審理が実施され、8月7日に判決が言い渡されます。
※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。