2023年に閉鎖された旧御所西京都平安ホテル。この土地と建物を京都府が税金で購入する見通しであることが分かりました。その額はなんと49億円。税金の使い道として妥当なのか…府民からは賛否の声が上がっています。
京都市の中心である京都御所のすぐそばに位置する旧御所西京都平安ホテルは、1980年に地方公務員の福利厚生施設として開業し、修学旅行などでも利用されてきました。京都府の職員が加入する共済組合が運営するも2023年に“コロナ禍”で経営が悪化し、廃業しました。
この場所は、元々江戸時代後期の公家屋敷があった場所で、敷地内には約1600㎡の美しい日本庭園があります。この日本庭園は、興行収入200億円を超える実写邦画市場最大のヒット作『国宝』のロケ地として使用されたほか、京都の三大祭りの一つである、葵祭での斎王代のお披露目の場所として長年使用されてきた、文化的価値の高い庭園です。
京都府は庭園を守るため、また、ホテルが京都府の所有する土地に隣接し、一体活用が可能であることから、土地や建物を取得する方針を決定しましたが、その価格はなんと約49億円です。
京都市の中心部の一等地とはいえ、この額は税金の使い道として妥当なのでしょうか。府民からは賛否の声が上がっています。
(京都府民)
「49億円はありえない。そんなにかけてまで何に使うのか…。信用はあまりできないです」
(京都府民)
「高いですが、(庭園を)守っていくためにはしょうがないと思います。お庭がきれいなので、大事にしてほしいなと思います」
京都府によると、当面は民間業者に貸し出し、将来的には行政施設への建て替えなどを検討するとしています。府が提示した『分譲マンション不可』『敷地面積は約6124㎡』『借地30~80年間』『日本庭園を守る』などの条件下で、2025年12月には民間から『宿泊施設』『飲食施設』『教育施設』『共同住宅』などの提案があったということです。
府民からは「海外の方にも活用してもらえるような、市民と交流を持てる施設になればいいと思う」「市民に還元してもらえる施設になるなら応援したい」といった声も寄せられています。
(政治ジャーナリスト・今野忍氏)
「49億円は大きいですが、消費ではなく投資と考えれば別の見方ができます。消えるわけではなく、資産として残るわけです。民間施設を入れるなどして、49億円以上の資産価値になる可能性もあります」
多額の税金が投じられることになる廃業したホテル。果たしてその行方はどうなるのでしょうか。
(読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」2026年7月8日放送)