内閣改造へ維新がポスト要求…大阪都構想に前のめり「馬場総務相」爆誕に自民が手ぐすね引く理由

高市首相がデタラメの限りを尽くした特別国会は閉会し、永田町の関心は夏の人事に移りつつある。恒例の内閣改造と自民党役員人事だ。自民と連立政権を組んだ日本維新の会は当初、閣内入りを拒んだが、ここへきて前代表の馬場伸幸衆院議員がやる気満々。閣僚ポストを公然と要求している。意外にも自民も霞が関も歓迎ムードだという。なぜか。
秋に見込まれる臨時国会に先立つ人事は、8月か9月に実施される見通し。高市と距離のある党4役や主要閣僚の処遇が焦点だ。
それをにらんだのか、単に口を滑らせたのか。維新肝いりの副首都創設法案が衆院を通過した15日夜に公開されたネット番組で、馬場氏は「個人的に何でも選べるなら官房長官。難しい理論や法律じゃなくて、ザ・政局なので」と発言。直後に「ないでしょう」と笑って引っ込めたものの、「維新がやるべき改革や政策の観点では、総務相が必要なポスト」と言い、藤田文武共同代表の入閣については「国会議員の代表と閣僚を兼ねるのは難しい」と牽制した。維新初入閣は自分にほかならないということだ。
都構想に寄せた制度設計は無理筋
「例の番組で馬場氏は、維新金看板の大阪都構想につなげる副首都創設の制度設計に関し、〈官僚が形作って、大臣の仕事はそれをチェックするぐらい〉と、さも簡単そうに言っていましたが、そうは問屋が卸さない。国会審議でも『大阪ありきの利益誘導』と問題視されたように、府が大阪市をのみ込んで特別市に再編することと、副首都創設はイコールではない。災害リスクなどの死活的な問題もはらんでいますし、都構想に寄せた制度設計は無理筋。『馬場総務大臣』がいくらドヤそうが、できないものはできない。それを白日の下にさらすためにも『馬場総務大臣』はアリだともっぱら。総務省も都構想に区切りをつけられる」(自民関係者)
そうでなくても、馬場氏の答弁能力は極めて怪しい。
22日の参院憲法審査会に、憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案の発議者として出席。維新は緊急事態条項創設の根拠として、参院の緊急集会は70日が上限だと主張していることから、立憲民主党の小西洋之議員が質問通告の上、「法令解釈はご存じか」「憲法解釈をやっているのか」などと質問。馬場氏は初っぱなからしどろもどろで、しまいにはお地蔵さん状態になった。立法事実も法的安定性も度外視なのがありありだ。
維新は肝いり法案の成立が危うくなるたびに会期延長を強硬に主張してきたが、何かと立ち往生する「馬場総務相」が爆誕すれば、そうもいかなくなる。どこもかしこも手ぐすね引いて待っている。
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馬場氏の発言は何かと批判の的だが…。関連記事【もっと読む】さっそく大炎上! 維新・馬場伸幸前代表が入閣ポスト「官房長官が望ましい」発言の何様?などでも詳しく報じている。