熊本県で最大震度7を観測した地震について、気象庁は29日、28日中に発生した震度1以上の地震回数が計108回だったことを明らかにした。平成28年の熊本地震より少ないが、1回目より規模の大きい地震が28時間後に発生したことから、気象庁は「過去に続発事例がある」と異例の注意を呼びかけている。
気象庁によると、28日午後4時から29日午前0時までの8時間に発生した震度1以上の地震は、最初の震度7が1回、震度5弱が3回、震度4以下が104回だった。
平成28年熊本地震では4月14日午後9時から15日午前0時までの3時間に震度7が1回、震度6が1回、震度5弱が2回など計120回で今回よりも多かった。翌15日は224回で、再び震度7の地震があった16日は1222回と急増した。
前回より地震回数は少ないが、気象庁の清本真司地震津波対策企画官は28日夜の記者会見で、今回の地震について「かなり活発になっている」との認識を示した。気象庁は今回、従来の地震にはない「続発事例がある」という留意事項を繰り返し訴えている。
28年の「前震」は地震の規模を示すマグニチュード(M)が6.5だったが、「本震」はM7.3だった。一般的にMが0.8増えると地震のエネルギーは約16倍増えるとされ、同じ震度7でも破壊力が違った。
建築物の耐震基準は繰り返しの強い揺れを想定していない。福和伸夫名古屋大名誉教授(建築耐震工学)は「強い揺れから命を守る設計にはなっているが、使い続けられる設計ではない。特に建築年数の古い工場などは注意が必要」と話した。