熊本地震で国登録文化財の老舗温泉旅館も被害 床材盛り上がり、亀裂広がる

熊本県で最大震度7を観測した地震では、35人の死亡が確認されています。老舗温泉旅館などでも門や塀が倒壊していて、観光名所にも深刻な被害が出ています。
【画像】大きく崩れた「八代宮」 観光名所も被害
熊本で35℃超え暑さ限界
30日、八代市にあるコミュニティーセンターでは、朝からポリタンクを持った住民が行列を作っていました。
住民たちの拍手で迎えられたのは給水車です。厳しい日差しが照り付ける中、被災者たちは給水をします。
「地下水なんですけど、地盤がやられて泥水しか出てこない。水は30リットルくらい使うので、毎日来ないといけない」

「きょう、あしたが一番きつい。体力的にも限界がきている人が多いので、きょう、あしたが山場」
熊本県では30日、最高気温が35℃を超える猛暑日となりました。九州電力によると31日午前6時時点で、八代市・宇城市・氷川町でおよそ4550戸が停電しています。
避難所には、涼を求める人たちの姿がありました。
「エアコンついているから涼しくて、楽に過ごせます」

「(Q.どのように暑さしのいでいた?)おとといは車中泊。車でわかれていた。足がのばせないのと、ガソリンがつきかけたので、昼間も暑いところにいたので、大変だった」
高齢者施設 物資不足も
御船町にある高齢者施設には、支援物資が届きました。
届いたのは、スポットクーラーです。元々エアコンがある施設にスポットクーラーが届いたのには、ある理由があります。
まるもり熊本 盛田一裕代表

「停電のところから来ていらっしゃるから、断水したところから来ている。ここの利用者の人数が30名。よその施設から20名と20名。寄せ集めて、ここにいらっしゃる。どうしても(追加の)エアコンが必要」
停電・断水している地域の施設の入居者を受け入れたため、物資の不足も深刻になってきたといいます。
盛田博子施設長

「高齢なご利用者さんがいるので、おむつ関係とかが、うちが取り扱っているのは八代市のところだったので、そこがストップしているので、他の業者をあたっている。全部在庫がありませんということで、おむつ関係が困っています」
「真夏の暑さ」で車中泊
商店を営む松岡俊英さんは震災以来、車中泊をしているといいます。
「前回の熊本地震の時も母親と車1台、3人で車中泊。4月だったからまだ過ごしやすかったけど、今年は真夏の暑さがこたえます」
文化財の温泉旅館も被害
被害は観光名所などにも及んでいました。
600年の歴史がある日奈久温泉で、国の登録有形文化財となっている温泉旅館「金波楼」でも…。
松本美佐緒女将

「3階建ての1階がひどくて、床材が盛り上がっている、せり上がっているところがたくさんある」
しかし、修復のめどは立たないといいます。
「まだまだここもだって、余震が続く。亀裂がなかったところに、きょうは亀裂がある。余震が止まってもらわないと、どうしようもない」
熊本地震 死者35人に
爆発のあったイオンモール熊本に出店しているテナント・オンワードホールディングスは30日夜、従業員1人が死亡したと発表。イオンモール熊本では、7人の死亡が確認されました。
今回の地震では、これまでに35人の死亡が確認されています。
(2026年7月31日放送分より)