熊本県で最大震度7を観測した地震から5日、被災者はそれぞれに自宅や店舗の片づけを進めた。自宅横を流れる川からポンプで水をくみ上げる仕組みを整えた人も。ただ、先行きが不透明だと語る人が少なくなく、店舗経営者は厳しい表情を浮かべた。
今月1日に自宅が築28年を迎えたという同県宇城市の竹宮勝さん(73)は、ガレージや自宅の片付けが落ち着き始めたという。停電は解消され、断水は続くものの、自宅横を流れる川から水をエンジンポンプですくい上げてトイレ用の水として使用。ただ、飲み水などは足りておらず、プレハブ小屋の片づけなどが今後も続く。
同県氷川町では、福岡県に住む女性会社員(34)が実家の片づけを手伝っていた。送られてきた被災状況の写真より実際はひどかったといい、自分の部屋があった2階には上がることができていない。「先のことはわからない。少しでも手伝いができれば」と話した。
熊本県八代市で居酒屋「やまだ」を営む山田竜正さん(50)は、強い日差しの中で店の食器を洗っていた。昼間は暑いため、朝と夜に店の片づけをしているという。「早く店を開けたいが、来てくれるか分からないし、難しい」とつぶやいた。
「割れた皿や酒瓶が片付かないことには前に進めない。個人ではどうにもならない量だ」と嘆くのは、同市でレストランバー城を約40年、営んできた麦田勇人さん(66)。店の一部が崩れてしまい、日光が差し込む。
雨対策のためブルーシートを何枚も買ってきたが、全てを覆うことはできなかったという。生活に使う水も足りておらず「毎日この生活は疲れる」と漏らした。