千葉県茂原市御蔵芝の特別養護老人ホーム「光風荘」では17日になっても周囲から水が引かず、外部との往来に支障を来している。被害は2023年9月の台風に伴う大雨を上回る規模。関係者は市や消防と連絡を取って利用者の安全や健康の維持に努めながら、浸水の早期解消を願っている。
施設の三橋一弘施設長(59)によると、利用者は六十数人。13日夜に雨が降り始め、14日朝には周囲の水位が上がり、逃げられなくなった。水位は15日昼にピークを迎え、正門前の道路は深い所で胸の高さまで達した。建物内も、排水溝や窓のサッシから水が入ったり、浄化槽が使えなくなったりし、1階の利用者を2階に移した。
食料やおむつなどは、3日分常備している備蓄を活用していたが、次第に残り少なくなった。16日昼には利用者が体調を崩し、消防のボートで緊急搬送された。命に別条はなかったという。
市に依頼した救援物資もボートで到着した。職員は裏口から徒歩で出入りできるようになったが、正門前の道路は17日昼過ぎも水位は膝下まであり、自動車は利用できなかった。
市によると、周辺の水を排水機場から南白亀川に流しているが、想定を上回る雨量のため処理能力を超え、浸水が広がったらしい。三橋施設長は「自動車を使い自由に物資を搬入したり、ごみを処分したりしたい。今の状態が長引くと利用者の健康状態も気がかりだ」と話す。【高橋秀郎】