栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で20日、線路上にいた男性作業員4人が特急列車と接触し死亡した事故は、列車が行き来する日中に発生した。利用客らは不安を漏らし、早急な原因解明を求めた。
白い先頭車両の進行方向左側面には、こすれたような跡と血痕が残っていた。スペーシアX2号が6両編成の半分をホームからはみ出す形で停止した駅の周辺は規制線が張られ、事故直後は、慌ただしく出入りする県警や消防の関係者の姿が目立ち、線路に下りて現場を調べる捜査員らの姿も見られた。
「突然、救急車や消防車のサイレンの音がすさまじく鳴った」。現場近くの高校にいた女子生徒(18)は事故直後をこう振り返った。
現場を調べる警察官は線路上の見通しを確認しようとしたのか、旗を振って話し合う姿も見られた。駅近くの線路はほぼ直線で見通しがよく、 事故の経緯は不透明な部分が多い。
駅を利用する女性(55)は「現場のすぐ近くには踏切もあり、列車が来れば気が付くはずなのに…」となぜ事故が起こったのか不思議がっていた。千葉県にある大学へ通学するため、スペーシアXを利用することもあるという近くの大学4年、木野内璃緒(りお)さん(21)は「たまに乗るのでびっくりした。原因がよく分からないのは嫌なので、早く解明してほしい」と不安がった。
事故の影響で東武日光線は約4時間にわたり運転を見合わせた。埼玉県川口市からゴルフに訪れていた男性(74)は運転再開を知ると、「心配だったが何とか帰れそうでよかった」と話した。(市野澤光、伊沢利幸)