北海道京極町の農業法人で、関係者が在留資格「特定技能」で働く外国籍の従業員に暴力を振るったり、ハラスメントを行ったりした疑いが浮上していることが20日、複数の関係者への取材で判明した。札幌出入国在留管理局は既に同法人への調査に着手した模様だ。
収穫した野菜を腹に投げられ
暴力を受けたとされるのはミャンマー国籍の女性4人で、7月に入って札幌地域労働組合に保護された。
「日本人が嫌いになった」
札幌地域労組の聞き取りに、女性たちはそうこぼしたという。
札幌地域労組によると、女性たちは5月以降に順次、農業法人が運営する農場で働き始めた。しかし、作業中に日本語を理解できず、背中を金属製の棒でたたかれたり、「まじめに仕事をしていない」と怒鳴られて頭をたたかれたりしたほか、収穫した野菜を腹に投げつけられたりもしたという。
また、やっていないミスを追及され、ミャンマーへの帰国を促すような発言を浴びたこともあった。
農場では女性4人以外への暴力もあったとの証言があり、外国籍従業員への暴力やハラスメントが常態化していた可能性がある。
農業法人側は毎日新聞の電話取材に「(詳細は)後日改めて説明する」と述べた。
今回問題となっている農業法人と同じ住所にある会社は2022年3月、「技能実習生の人権を著しく侵害する行為を行った」として、厚生労働省などから実習生受け入れの前提となる技能実習計画の認定を取り消される行政処分を受けている。【谷口拓未】